これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今の時代の家族

育児も介護も一人で背負う時代だ。だから虐待が起こる。 人間はもともとは「群れで暮らす」動物のはずだ。子育ては集団で、母親だけの責任ではなく、家族(大家族)や親類が交代で子供の世話をする。猿の群れを見たらわかる。 子育てを終えた年配の猿や、子…

これが認知症なんだ (152) 通院

<That's Ninchi Show No.152 > 認知症のせいかどうか、「行きたくない」と言ってきかない。 発病以来、どこにも行きたくないという「ひきこもり」傾向がある。一日中老人マンションの自室のベッドに寝ている。何もしたくないらしい。が、病院(開業医も)…

これが認知症なんだ (151) 役割を持たせる

<That's Ninchi Show No.151 > 「老人ホームに入居すると認知症が進む」と老人は思っている。 それはそうかもしれない。老人ホームでは生活上の心配がないからだ。夕食をどうしようと考える必要がない。自宅にいれば、近くのコンビニのおにぎり弁当ですま…

これが認知症なんだ (150) 施設の偏在

<That's Ninchi Show No.150 > 施設は地価の安い、郊外に多く立地している。老人の多い少ないに関係なく。 コストを考えれば都市部に少なく、山や田畑に囲まれたところに多くなるのは当然のことだろう。都市部でも、地価の高い中心地から離れた、ちょっと…

これが認知症なんだ (149) 特養の入所判定

<That's Ninchi Show No.149 > 入所申込書を書くときは、悩む。症状を軽めにするか、より強調するかを。 要介護5、これ以上はない。つまり、介護度6 や7 がないから、重度の人の全てを含む。この中には軽い人から重い人までいる。 同じ料金なら比較的介…

これが認知症なんだ (148) 特養の入所指針

<That's Ninchi Show No.148 > 県や市には「特別養護老人ホーム入所指針」というのがあるそうだ。 特養に申込書を送って、半年以上になる。その間、何の連絡もなかった。先日、突然特養から郵便が来た。入所の順番がもう回ってきたのかと思ったら、違った…

これが認知症なんだ (147) 老後の住まい

<That's Ninchi Show No.147 > 座って、または車椅子で「できる」。そういう配慮があれば、老人もラクに暮らせる。 この社会は、働いてお金を稼ぎ、それを使う、そういう人々が中心にあり、当然、その人々に合わせて社会を構成するいろんなものが作られて…

これが認知症なんだ (146) 生活リハビリ

<That's Ninchi Show No.146 > 靴をはく、そんな生活上の単純な動作もリハビリの一環になるそうだ。 おばあちゃんは、毎日昼食と夕食の二回、自室から一階の食堂まで歩いて行く。いつもヘルパーさんに付き添われ、「一、二、一、二、」と声をかけられなが…

これが認知症なんだ (145) 徘徊

<That's Ninchi Show No.145 > 徘徊をどうするか。家族が同居していても24時間監視などできない。 老人マンションに入居するとき、一番の悩みは徘徊への対処だった。施設なら、夜間も複数の職員さんが当直していて、その心配はない。 だが、簡単には施設…

これが認知症なんだ (144) 否定しない

<That's Ninchi Show No.144 > 認知症老人の言うことはメチャクチャでも、「否定してはいけない」そうだ。 どこの施設でも、そう言っていた。どんなおかしなことを言っていても、「違う」とは言わないようにしていると。介護職の人々は、そういう対応の方…

これが認知症なんだ (143) 認知症の進行

< That's Ninchi Show No.143 > 認知症は、程度、進行速度、経過、どれもひとによって違う。個人差が大きい。 以前、おばあちゃんの老人マンションのケアマネージャーさんに言われたことがある。「認知症が進むとおとなしくなって介護がラクになる」という…

これが認知症なんだ (142) 特養のいい所

<That's Ninchi Show No.142 > 特養(特別養護老人ホーム)を見学しに行って、違いがわかった。 特養の内部の様子や、老人たちの過ごし方は、老健(介護老人保健施設)とほとんど同じに見えた。ただ、老健のほうがリビングにいる老人は元気そうで、活動的…

これが認知症なんだ (141) 階段がない

< That's Ninchi Show No.141 > 老人の施設は、階段がないところが多い。非常時はどうするのだろう。 おばあちゃんの老人マンションは建物内部には階段がない。外付けの非常階段はあるが、そこへのドアは施錠されている。非常時には自動開錠になるそうだ。…

これが認知症なんだ (140) ミキサー食

< That's Ninchi Show No.140 > ミキサー食は噛まない、噛まないから満腹感がない。 おばあちゃんは嚥下機能が低下し、キザミ食(細かく刻んだもの)からミキサー食になった。おかずも、おかゆもデザートも、すべてどろどろ、ゲル状で、見た目はおいしそう…

これが認知症なんだ (139) 血中酸素濃度

<That's Ninchi Show No.139 > 酸素吸入をすれば、いつでも頭が働くようになるのでは?という気がする。 おばあちゃんの病状(脳梗塞の疑い)について、老健(介護老人保健施設)の医師に説明してもらいに行った。このときは、さすがに弟もついてきた。持…

これが認知症なんだ (138) エアーマット その2

<That's Ninchi Show No.138 > 寝返りができなくなると、褥瘡(床ずれ)ができやすい。 老健(介護老人保健施設)に面会に行くと、おばあちゃんのベッドにエアーマットが取り付けてあった。二ヶ月以上も床ずれが治らないからだろう。自分ではもう身体の位…

これが認知症なんだ (137) 水分の摂取

<That's Ninchi Show No.137 > 水分を十分に摂取する、十分に排出する。これが老人には難しい。 栄養と、運動と、睡眠、適度な脳への刺激(会話など)に気をつけていても、水分コントロールができてないと、老人の健康状態はすぐに悪化するらしい。本人は…

これが認知症なんだ (136) 気持ちの切り替え

<That's Ninchi Show No.136 > 認知症の発病前まで、それで「人生」終わったのだと思うようにする。 そう思えば、どんなにひどくなっても、異常行動が耐えられないレベルになっても、何とか切り抜けることができた。「過去は過去、今は今」で、別人なのだ…

これが認知症なんだ (135) 急に進むとき

<That's Ninchi Show No.135 > 認知症の進み方は、個人それぞれ違う。前例は、あくまで参考、頼りにはできない。 老化に個人差があるように、認知症の進み方も、個人差が大きい。介護度が同じでも体力や能力は全然違う。介護保険の介護度の認定は、地域に…

これが認知症なんだ (134) 老健の特養化

<That's Ninchi Show No.134 > 老健(介護老人保健施設)の概念も一般と業界(介護関係の)とは「ずれ」がある。 一般には、病院と老人ホームの中間的施設で、退院できるぐらい回復したが、家で暮らすにはまだ心配がある、そういう老人が行くところ、それ…

これが認知症なんだ (133) リハビリの概念

<That's Ninchi Show No.133 > 認知症の場合、リハビリの効果は期待できない。 家族と、施設などの専門職とでは、リハビリの概念、その言葉の持つ意味の程度が全然違う。このことに気がついたのはごく最近だ。発症後何年もたってからだ。 ケアプランの説明…

これが認知症なんだ (132) 老健の夕食 その2

<That's Ninchi Show No.132 > 認知症は個人差が大きい。個別対応がふさわしい。が、施設では・・ おばあちゃんの老健(介護老人保健施設)の食事は、レベル別にテーブルが分けられていた。おばあちゃんをいれて四人だ。ほぼ同じ介護レベルでも、食事の内…

個別対応の効果

個別対応をどこまで 昨日たまたまテレビで、「発達障害の子供のスポーツ教室」と「認知症老人のリハビリに自分史」というのを見たのだが、どちらも脳の機能障害という点で関連性があり、とても参考になった。 共通点は個別対応により成果が出るということだ…

これが認知症なんだ (131) 認知症かな?

<That's Ninchi Show No.131 > 何でも疑う、情報は多方面から取り、鵜呑みにしないこと。 認知症はわからない。医者だってわかっていないようだ。特に専門領域から離れると、医者はまったく頼りにならない。 総合医を育てると言っているが、長年、専門医教…

これが認知症なんだ (130) 老健の夕食

<That's Ninchi Show No.130 > 施設での食事の様子はあまり知られていないだろう。 食事介助をする余裕がないことは知られている。そのため施設に住み続けたいならと、「胃ろう」が勧められる。ひとりで食べられない、嚥下能力が落ちて食べにくい、そんな…

これが認知症なんだ (129) 老健の入浴

<That's Ninchi Show No.129 > 施設は大概、一週間に二回、午後に入浴がある。この時は周囲は大騒動だ。 おばあちゃんが三度めの老健(介護老人保健施設)に入所して、数ヶ月が過ぎた。交通費も時間もかかるから、一ヶ月に一回、見に行く程度だ。県境を二…

これが認知症なんだ (128) 待機者の選抜

<That's Ninchi Show No.128 > 入所待機者が多い施設は、待機者すら選抜される。はずれると待機もできない。 特養(特別養護老人ホーム)に申し込みをして、もう半年が過ぎた。半年ぐらいで入所できることもある、そう聞いていた。が、そんな人はよほど運…

これが認知症なんだ (127) 入所面接

<That's Ninchi Show No.127 > 病院から施設へ移る前に、本人の面接がある。 老健(介護老人保健施設)に入所申し込み書を送ってから二ヶ月、まったく連絡がない。入所はいつになるのか聞くべきかと思っていたころ、施設の相談員さんから電話があった。病…

これが認知症なんだ (126) 亜急性期病棟

<That's Ninchi Show No.126 > 「老健」の空きが出ないと退院できない。一人暮らしの認知症老人は。 おばあちゃんは「拒食」が始まって二ヵ月後、突然「拒食」が終わった。普通の低カロリー点滴だけでは、二ヶ月持つか持たないかだった。「生きてるのが奇…

これが認知症なんだ (125) 忍耐

<That's Ninchi Show No.125 > 異次元の門をくぐる。おばあちゃんのマンションのドアはそんな感じだ。 老人マンションのオートロックを開けて入ると、新築のときにはなかったにおいが。 加齢臭。香りのきつい百合の花がホールに飾ってあっても、エレベータ…