これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

これが認知症なんだ (124) 介護保険の矛盾

<That's Ninchi Show No.124 > 認知症の発病後、介護保険は全然足らない。それ以前は余っていたのに。 発病時は要介護1、三年たった今は要介護3になった。もうすぐ次の認定がおりるが、要介護4になるかもしれない。そうなれば数千円の負担増だが、在宅…

これが認知症なんだ (123) 訪問歯科の料金

<That's Ninchi Show No.123 > 訪問歯科診療は介護保険と医療保険の両方が使える。 おばあちゃんの虫歯治療、いくらになるのか不安だった。老人マンションの自室まで訪問歯科の先生に来てもらったからには、かなりの値段になるのかと。 支払いは口座振替。…

これが認知症なんだ (122) 認知症にしない

<That's Ninchi Show No.122 > 子育てが終わったら、「親育て」を始める。認知症にならないように。 認知症の介護は誰でもできるものではない。育児とは全然違う。赤ちゃんはどんどん成長し、育児はラクになる。成長とともにできることが増え、苦労が報わ…

神が降りてくるとき

記憶にない記憶がある 自分では記憶していると思っていないことも、実は脳の中には記憶されている。 自動的に保管された無意識の記憶とも言える。記憶とは不思議なものだ。 作家などの文筆業の人がしばしば言っているが、執筆中に「神が降りてきて文章を書い…

これが認知症なんだ (121) 介護ウツの実例

<That's Ninchi Show No.121 > 「介護うつ」は珍しくない。誰でもウツになる。身近に、どこにだってある。 一人で老人二人の介護などできない。よっぽど能力(介護能力)のある人で、かつ経済力もあり、体力や精神力が人並みでない、そんな人は別として。…

これが認知症なんだ (120) 介護うつ

<That's Ninchi Show No.120 > 認知症の介護、「誰でもできる」ものではない。が、「誰もがする」ことになる。 自分は認知症にならない、と誰もが思っている。うちのおばあちゃんは二人ともそう言っていた。現実は違う。長生きすれば誰でも認知症になる、…

これが認知症なんだ (119) 28度

<That's Ninchi Show No.119 > 認知症老人の一人暮らし、思わないところで余分なコストがかかる。 お金のことばかり書いているが、長生きしてもらうためには最低条件だ。費用をかければ良い介護も受けられる。余分なコストは削減して、介護費用にまわす。 …

これが認知症なんだ (118) 高さ制限

<That's Ninchi Show No.118 > 老人は高い所の物は取れない。低い所なら、と思ったら、それも取れない。 腰をかがめる、中腰になる、そういう動作がだんだんできなくなる。膝を曲げる、しゃがんでまた立ち上がる、それには痛みを伴う。 タンスの下から一、…

これが認知症なんだ (117) 新聞とテレビ

<That's Ninchi Show No.117 > 新聞を読み、テレビを見ていて、内容を覚えているうちは、認知症は軽い。 老人マンションに入居して一年ぐらいは、郵便受けに新聞が毎日届いていた。引越しの時に新聞はやめるつもりだった。が、おばあちゃんが五年という長…

これが認知症なんだ (116) 高額医療費

<That's Ninchi Show No.116 > 老人の場合、医療費は一割負担。後期高齢者で低所得の場合に限るが。 一割負担するだけなら、入院がなければ高額というほどにはならない。 おばあちゃんは訪問診療を頼んでいるため、特に病気がなくても毎月の定額料金がかか…

これが認知症なんだ (115) 話せばわかる

<That's Ninchi Show No.115> 認知症でも話せばわかる。実はわかってないかもしれないが、何かが伝わる。 歯が治って少し落ち着いてきたが、あいかわらずシャンプーが嫌だと言ってごねる。「前回洗ってからまだ三日しかたってない」と言い張る。 もう一週…

これが認知症なんだ (114) 笑顔

<That's Ninchi Show No.114 > おばあちゃんに笑顔がもどった、一瞬だが。「認知症だと笑えない」のではない。 おばあちゃんは、二ヶ月ほど不機嫌で手のつけられない状態(暴言、暴力)だった。が、訪問歯科の先生に歯を治してもらって、信じられないぐら…

これが認知症なんだ (113) 歯の治療

<That's Ninchi Show No.113 > 歯が悪い、それが認知症の症状を悪化させている。そんなこともある。 おばあちゃんはこの二ヶ月ほどずっと機嫌が悪い。いつもイライラし、怒りまくり、どなり、わめき、気に入らないことをしようとする人を攻撃する。ひっか…

これが認知症なんだ (313) 老衰死

<That's Ninchi Show No.313 > 今の医師は老衰死(自然死)を見たことがない人がほとんどだそうだ。 高齢者のほとんどは病死、特に肺炎で亡くなることが多い。免疫力が弱り、軽い風邪から肺炎になるとか、嚥下機能が衰えて誤嚥による肺炎を起こすとかだ。 …

これが認知症なんだ (112) 終わりのスイッチ

<That's Ninchi Show No.112 > もう終わりだと、周囲が思い、本人もそう思っている。が、「奇跡」はある。 拒食が続いて二ヶ月になろうとしている。が、転院もかなわず、治療の方法もなく、もう見送るしかない段階になり、親戚にも「生きてるうちに会うな…

老衰が進むと食べられなくなる

<老人の最期には医療は必要ではない、という考え方も> 以前、日経新聞の読書欄で紹介され、これは読まなくてはと思った本がある。 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 中村仁一 著 幻冬舎新書 出版社の担当編集者によると、刺激的な内容だけに批判を覚…

これが認知症なんだ (111) 栄養ゼリー

<That's Ninchi Show No.111 > 嚥下が困難な人向けに、蛋白質入りの栄養ゼリー(栄養寒天)がある。 おばあちゃんは、それすら食べようとしない。毎回、食事に付けてあるが。おいしくないのだろうか、フルーツ味やコーヒー味、チョコレート味などだが。 精…

これが認知症なんだ (110) 奇跡の人

<That's Ninchi Show No.110 > どんなに年をとっていても治療の対象になると思っていた。 現実は厳しい。90歳の老人の治療など、誰も、どこの病院も本気では考えていない。それはそうだろう、客観的に論理的に考えれば。治療の効果があるとしても、そこ…

これが認知症なんだ (109) ADLの低下

<That's Ninchi Show No.109 > 老人は一般的に入院が長くなると、歩ける人も歩行困難になることがある。 一日中ベッドにいて、移動は車椅子で。それが続くと、認知症でなくても思うように手足が動かなくなる。いわゆる廃用障害だ。老人でなくても起こる。 …

これが認知症なんだ (108) NST

<That's Ninchi Show No.108 > 介護も医療も、設備よりも「ひと」の力が大きい。そこで差がつく。 病院や介護施設を選ぶとき、どうしても建物のレベルや設備(検査やリハビリ等の)で判断しがちである。他に選ぶ基準がないからだろう。 ネット検索しても、…

これが認知症なんだ (312) できないはず・・・

<That's Ninchi Show No.312 > 「できない」と本人が言っていても、ときどき「できる」。認知症だから。 認知症だと自分ができることも忘れていて、またはあやふやで定かでなくて、「できない」と言うのだろうか。本人の言うことは全くあてにならない。 お…

これが認知症なんだ (107) 転院相談

<That's Ninchi Show No.107 > 食べられず命が危うい。が、「重度」認知症ではないらしい、精神科では。 おばあちゃんの入院している病院は、内科、外科、心療内科、リハビリテーション科しかない。精神科や脳神経科や神経内科などがなく、認知症の専門医…

これが認知症なんだ (106) 看取る覚悟

<That's Ninchi Show No.106 > 「胃ろう」の決断がまちがいではないかと思うようになった。 おばあちゃんの拒食が始まって三週間、もはや「胃ろう」しかないと思った。が、念のため他の医師の意見も聞こうと、首都圏で開業医をしている友人(高校の同窓)…

これが認知症なんだ (105) 補聴器

<That's Ninchi Show No.105 > 認知症はわからないことが多すぎる。 原因不明の摂食障害(拒食)を治療する方法がない。おばあちゃんの意思は確認できない。ただ、まったくしゃべらないというわけではなかった。病室に見舞いに行ったら、顔を見るなり、「…

胃ろう造設の基準(再)

<胃ろうの必要性> 「胃ろう 」をどうするか。反対、賛成、意見はいろいろだ。この問題はゼロか一かでも是か非かでもない。場合による。個人の状態によって、どちらがいいかは決まる。 しかし、判断基準は? そのときの指針として適当なもの(胃ろう導入の…

これが認知症なんだ (104) 延命

<That's Ninchi Show No.104 > 延命か、自然死か、「食べない」ままだと生きられない。 おばあちゃんの拒食が続いて三週間、検査でも食べれない理由は判明せず、「胃ろう」しか方法がないとは言えないが、それが一番簡単なようにも思えた。 認知症が進んで…

これが認知症なんだ (103) MR I 検査

<That's Ninchi Show No.103 > 認知症では、検査も診断も難しい。本人が病状を言えないから。 おばあちゃんが「拒食」で入院した翌日、ナース詰め所に電話して検査予定をきくと、次の日に脳のCT と心エコーの検査がはいっているという。拒食の状態を聞く…

これが認知症なんだ (102) 入院当日

<That's Ninchi Show No.102 > 入院すると「ソーシャルメディカルワーカー」さんにお世話になる。 ケアマネージャーさんの仕事は一般にはきちんとは知られていないだろう。ケアプランを作成するだけなら計算方法を覚えれば誰でもできる。家族や本人が作っ…

老人には好きなようにさせるべきかどうか・・・

認知症の発症を予防するには、また認知症の進行を遅らせるには、たえず脳を使うことだ。しゃべったり、本を読んだり、字を書いたりして、手足を動かし、脳を活性化させることだ。 しかし、人によっては、認知症の発症時からあとは無気力になり、何もせずに一…

これが認知症なんだ (101) 検査入院

<That's Ninchi Show No.101 > 「拒食症」「認知症」では入院は無理だが、「検査入院」という手があった。 おばあちゃんは嚥下(のみこむこと)に問題はないそうだ。嚥下機能がないなら「胃ろう」の決断もできる。が、失語・拒食ということだけで「胃ろう…