2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
認知症の人の一人暮らしは無理だ。 それがわかっていても「まだ~できるからだいじょうぶ」と思いたい。親が認知症でも自宅に引き取るなり、親の家に引っ越すなり、決心するのは相当の覚悟がいる。 認知症でなかったら、老父母と同居するのはそこまでの覚悟…
「在宅介護が一番いい」と思えないのだが・・・ その理由は、「必要な、ふさわしい条件が整わない」ケースがほとんどだから。条件を満たしてないまま、しかたなく在宅介護していると「とても大変」で「過酷」だ。 住み慣れた家で、自分の家族や友人知人に世…
心の距離を置くと、余裕が生まれるようだ。 認知症の介護には、介護する側のゆとりが必要だ。心に余裕がないと毎日、24時間365日、何年も何年もの介護を継続していくことはできない。数日しか持たない。 体力もなく、経済力もなく、介護技術もなく、気…
認知症と酔っ払いは似ている。 飲酒が過ぎると、アルコールの作用で脳の活動が低下して、記憶力も判断力も極端に衰える。 歩こうとしても身体のバランスをとれずに転倒し、怒ってわめき散らす。 自分で転んだのに怒って大声で騒いでいるうちはまだまし。 家…
認知症の人を一人にしてはいけない。 必ず誰かが側にいてあげないと、一人では何もできない。何もできないと、不安感がつのり、ストレスが増大し、それにより脳細胞の自滅が進み、症状が激化する。 だが、そうは言っても、親一人子一人のような少人数の家で…
何がおこっても「老化」ですませるのが、老人医療? 高齢者が急病で入院すると、必ず「できるだけの処置はしますが、高齢ですので・・・」と「もしもの時」の覚悟をさせられる。体力も免疫力も弱っているから当然だ。 七月にうちのおばあちゃんが緊急手術を…
介護施設にいれるのは「かわいそう」なのだろうか。 世間一般の目はそうかもしれない。年をとって住み慣れた家を出て、家族に世話をしてもらえず、遠慮しながら他人と一緒にきゅうくつな思いをして暮らすのは。 しかし、「タンスの引き出しを開け閉めするの…
見た目だけの老化予防では元気ではいられない。 うちのおばあちゃんは発病前はとても若く見える人だった。脳梗塞と、それの後遺症のような認知症を発症する前、七十代前半の頃は、十歳以上は若く見られた。 化粧品とサプリメント、健康食品にお金を惜しまな…
老人には薬が効かないことが多い。 老人は加齢により免疫力が低下し、感染症にかかりやすい。発熱があると、医師は抗生剤や解熱剤を投与してくれるが、なかなか熱が下がらないことがある。 発熱した時に用いる解熱剤は、脳の体温調節中枢に働きかけ体温を下…
普通の大学でも認知症の講座があるとは。 近所の大学生に聞いたのだが、「認知症の人とのコミュニケーション」という講座があり、一般にも公開されているらしい。一学期一万円ほど払えば受講できるように。 一般の人と学生が半々で、やはり多くは介護職の人…
シューフィッターは知っていたが、オムツフィッターは・・・ 先日介護情報を検索していたら、偶然「オムツフィッター」にあたった。介護資格の一つで一級~三級などのランクもあり、排泄に関するアドバイスをしてくれるそうだ。 薬局やドラッグストアにそん…
思いおこせば、一度しか一時帰宅をしていない。 おばあちゃんが老人マンションに入居してから五年が経過し、この秋で六年めになる。「家に帰りたい」といつも言っていた一年目は一時帰宅など考えられなかった。 「一時帰宅」のつもりで連れて行って、「もう…
一般の病院に認知症の患者が入院すると・・・かなり迷惑なことだろう。 病院としては「認知症はおことわり」と言いたいところだが、高齢者で認知症の出てない人の割合を考えるとそれは無理だ。認知症にならないほうが少数派だろう。 だから認知症の場合は「…
「認知症で何もかもわからない状態になったら」ということをよく聞く。 親が認知症になってすぐにそれを思う。今はいろいろうるさく文句を言ってるけど、そのうちすぐに何もかもわからない状態になって、思いどおりに動かすことができると。 それまで少しの…
二十数年後、友人が認知症になったら・・・ 今は親の認知症で悩んでいても、二、三十年後には自分が後期高齢者となり、認知症のハイリスク世代となる。同年代の親しい友人が認知症になるかもしれない。 理由がよくわからないのだが、なぜか老人は認知症の老…
「後悔のないように」と言われても、必ず後悔するものだ。 人生は一度っきりで、誰もが皆「人生で初めて」ということを乗り越えて生きてゆく。初めてだから失敗は多い。失敗が多ければ当然ながら後悔も多い。 一度した失敗を繰り返さないでおこうと思ってい…
認知症でも新しいことを覚えることもある。 「認知症だから」「記憶の機能障害だから」という思い込みで、認知症の人は何一つ新しいことが覚えられないと思いがちだが、場合によってはそうでもない。 うちのおばあちゃんは認知症になって六年だが、発症後に…