2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
体温の調整、それも脳の働きだ。 世間一般の認識では、認知症は「記憶障害」だけが知られていて、それ以外は何も不具合がないかのように誤解されているように思う。 記憶障害だけならば、治療不能であってもそれなりに寿命を全うすることができるから、本人…
「本人」でないと手続きが複雑になる、今は特に。 転居するとなると、役所関係やら銀行やらと手続きが付いてくる。代理人で簡単に終えることができたらいいのだが、近頃はそれが難しい。 いつから「本人確認」が厳しくなったのだろう。この数年だろうか。認…
人生を終えるということは、身一つに戻ることだ。 老人マンションから老人ホームへ移ることになり、収納スペースがないので多くの物を処分しなくてはならない。25㎡ から 15㎡ になるから。 ミニキッチンは使ってなかったが、上部とシンク下収納は役に立…
着替えを嫌がるのも介護拒否の一つらしい。 理由としては、「服を脱ぐと寒いから」「今は着替えたくないから」「手足を動かすのが(それなりに脳を使うので)しんどい、疲れるから」・・・などなど。 大きな理由として、「着替えさせてくれる人、つまり介護…
寝たきりの人はパジャマで過ごすものと思っていた。 一日中ベッドで寝ているのだから、パジャマやそれに類するトレーナースーツのようなホームウエアでいい。そのほうがラクだ。本人も介護する側も。 うちのおばあちゃんは何年もずっと介護拒否があって着替…
介護保険の支出増の原因は老人の増加だけではない。 うちのおばあちゃんは要介護5で胃ろうで寝たきりだ。去年の十月に退院してからは介護ベッドとエアマット、介護クッションをレンタルしている。 ベッドとエアマットで約2000円だ。が、寝たきりの人の…
一日で市内と隣の市と、二つ介護施設を見に行った。 おばあちゃんの老人マンションは大手なので、サ高住(サービス付高齢者住宅)以外にも有料老人ホームやグループホームがいくつもあり、全国展開をしている。 毎月の費用が高い所からお手ごろな所まである…
家族の思いは家族にしかわからない。 認知症の人はなぜか一番身近にいる人を悪者にする。認知症の被害妄想だ。実際は一番近くで一番長い時間世話をしている家族こそが「被害者」なのだが。 普通ならばいつも世話をしてくれる人は特別に大事にする。少々不満…
市外へ転居しても介護認定はそのままでいい。 介護保険も後期高齢者医療保険もそのままで、住民票の移動だけでいい。いつからそんなに便利な制度になったのか知らないが、以前はそんなに簡単ではなかった。 今まで何度も、おばあちゃんを神戸から大阪へ移す…
老人マンションの請求書を見ると、増税分だけ値上げだ。 「医療費や家賃は消費税が元々かかっていないので安心、増税は無関係」と思っていたが、世の中はそんなに単純なものではないようだ。 四月になってお医者さんにかかった人は気がついているだろうが、…
介護にむいていない人がいる。確実に。 おばあちゃんが発病してから、訪問介護のヘルパーさんや、ケアマネージャーさん、介護施設や病院の相談員さんなど、社会福祉関係の人と話をする機会が多い。 それまでは介護関係者と話すことはなかったから、こんなに…
紙オムツの支給や補助は要介護3から?要介護4から? 神戸市は要介護4からオムツ代の補助があり、最高年に十万円も補助金が出る。うちのおばあちゃんも去年、要介護5の認定が出た時点で申請し、少しラクになった。 去年の夏から。それまでの四年数ヶ月も…
「本人のため」を優先すると、家族のストレスは増える。 家族がラクなように、家族を優先したら、本人のストレスが増える。すると、認知症の症状が悪化し、介護がよけいに難しくなる。よって家族のストレスも何倍にもなる。 ということで、結局は「本人のた…
認知症の人の言うことは否定してはいけない。 認知症介護の基本だそうだが、一般に知られているだろうか。これだけ認知症が問題になっているから衆知のことかもしれない。六、七年前と違って。 当時、うちのおばあちゃんが発症した頃のことだ。家族の誰もが…