これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

歩けるのにトイレに行けない、それが認知症だ。。。。。

要介護4以上と以下とどう違うかというと・・・ 世間一般はどういうわけか要介護4以上を「24時間介護が必要な人」としている。市役所も要介護4から「オムツ補助」の対象とみて、神戸市は年に十万円も出る。 おばあちゃんが認知症を発症してから今年で六…

認知症で、白内障が進んだら。。。。。

「目の黒いうちは・・・」の意味は違うような気がする。 昔、実家の父が「わしの目の黒いうちは店を続ける」と言っていて、本当にそうなった。誰も跡を継がず、一代限りで没後すぐに店を閉じた。 「目の黒いうちは」とは、「生きている間は」という意味で使…

排尿障害と嚥下障害、寝たきり老人では。。。。。

どうしようもない矛盾がある。 尿路感染症を防ぐために導尿(カテーテルを膀胱まで通し、尿パックに尿を排出)をしていながら、導尿していることが原因で尿路感染を起こすことがある。 尿パックの交換時に雑菌が侵入したり、尿パックの固定位置が高すぎて尿…

認知症の人の時間はとまっている。。。。。

連続した記憶の積み重ねこそが人生だ。 認知症の人は記憶が途切れる。たとえば、夕食を食べていた、その記憶がどこかにしまわれて、思い出せなくなる。夕食前までの記憶しか思い出せない。 すると「晩御飯を食べずにお布団に入ってる、何か食べなくては」と…

「認知症だからできない」とは言えない。。。。。

認知症の人の能力を過小評価しているようだ、世間は。 認知症の人は何もできない、何も考えられない、何も覚えられない、のではない。が、世間一般も、家族も「認知症だからできない」と思い込んでいないだろうか。 一人では何もできないが、誰かが細かく指…

認知症の人を一人にしない。。。。。

認知症の人は一人では何もできない、基本的には。 認知症の人の能力は一時的で、日々刻々変化する。昨日までできていたことが今日できるとは限らない。基本的には毎日少しづつ「できなくなる」方向にある。 だから「認知症の人には何も期待してはいけない」…

認知症の本人の気持ちを想像すると。。。。。

認知症の人の気持ちを想像できるだろうか。 「認知症の本人のつらさ」がどの程度のものか、想像がつくだろうか。「認知症の家族の苦しみよりも、本人のほうが格段につらい思いをしている」と言われているが。 「何もわかってない」「何も考えてない」ように…

家族の無償労働(介護)の価値。。。。。

老人施設が足らない。これからもっと足らなくなるのだが・・・ 2025年、団塊の世代が75歳になり、三人に一人が高齢者という社会になる。それならば施設を増やしていくべきだが、現実は逆。「施設から在宅へ」が進む。 業界の中では「老人ホームの受け…

脳梗塞とアルツハイマーの二重苦で

<That's Ninchi Show > 認知症の人の多くは持病があり、二重苦、三重苦は普通だ。 うちのおばあちゃんは、脳血管型認知症とアルツハイマー型認知症の混合型で、高血圧、不整脈(心房細動)の持病があり、そのために何回も脳梗塞が起きた。 脳梗塞は一度発…

認知症の人、本人のつらさを思いやれるかというと。。。。。

認知症の人の立場で考えると・・・ 介護職の人に次のように言われたことがある。「認知症の家族は大変な思いをしているが、認知症の本人のほうがもっとつらい。本人の気持ちを考えてあげないと。」 それを聞いて家族が納得するかというとどうだろう。他人だ…

認知症の人は「痛い」と言えない。。。。。

認知症の介護には想像力がないと・・・ 何でも機械化され、パソコンがあれば翻訳までしてくれる便利な時代になった。が、自動翻訳は単語の羅列で全く意味が通らないことが多い。人の手で修正しないと。 こういうように言葉(単語)を知っているだけでは文章…

寝たきりのほうがマシ、ということは絶対にない。。。。。

介護度が重度になるともう「安定」はない。 頭がおかしいだけで身体は元気で歩き回っている時も「安定」はない。家族は不安だらけだ。突然の異常行動に振り回され、迷惑をかけられ、心の落ち着く時はない。 早く歩けなくなって「寝たきり」になればいい、「…

認知症の気持ちが。。。。。

認知症の気持ちが何となくわかった。 今朝寝ボケていて「認知症擬似体験」をしてしまった。認知症の脳は寝起きで働いていないときの脳に似ているのだろう。寝ボケ脳も同様に短期記憶ができないようだ。 起きて、台所に水を飲みに行き、いつものように夜中じ…

白内障の人の見る世界は黄色い。。。。。。

白内障の老人にも見える色を使う、高齢化社会の今は。 少子化で若い人が減り、コンビニでさえも高齢者の顧客を意識するようになる。老人向けの商品をそろえ、商品表示などにも配慮するようになったそうだ。 老眼を考慮して文字を大きくするだけでなく、70…

認知症の人は案外するどい。。。。。。

いやいや、イライラ、不満たらたらで介護していると・・・ 黙っていても心の中は顔に出る。自分ではわからないだけで、すごい形相かもしれない。こんなことやらされて・・とか、何で自分だけが・・とか思っていると。 認知症の本人はそれを見ても「何もわか…

認知症だから○○できない、とは言えない。。。。。

決めつけること、認識の固定化はよくない。 どの分野においても言えることだが、「○○はこうなんだ」という固定観念に縛られ、臨機応変に対応できなければ、選択肢が限定され、問題解決は難しくなる。 認知症はリハビリできない、というのもそうだ。全部が全…

これが認知症なんだ、とは言えない。。。

「これが認知症なんだ」と一言で説明できない。 それほど単純ではない。知れば知るほど奥が深い、底が見えない。「これ」という解答や真理には届かない。症状は同じでも、理由が個人個人違うから。 むしろ「これも認知症なんだ」というほうが適切だ。認知症…

長生きすれば誰でも認知症になる。。。

認知症について世間一般の認知度は低い。 「自分には関係がない、自分だけは認知症にならない」と、まだ多くの人が思っている。盛んに報道されていても関心を持ってないから聞き流してしまう。 認知症の知識と理解を広く社会にと、いくら情報発信していても…

認知症ではエアコンは使えない。。。

毎年猛暑だ、酷暑だと言われて久しいが、今年の夏は特に暑いらしい。 37度や38度というレベルでなく、40度を超えるかもしれないという。そんなに暑くても老人はエアコンを使わない人が多い。周囲がすすめてもきかない。 「クーラーは身体に悪い」「電…

介護は自分のできる範囲で。。。

できるところまで在宅で世話をしようとしたら、どこまで? 老人は施設を嫌がる。施設では「ほったらかし」になるかもしれない。悪いうわさをよく耳にする。(良い評判は伝わらないものだ) どの施設がいいかわからない。 そういうような理由で在宅介護になっ…

近所の特養の前で。。。

あったのかなかったのか、存在感のない梅雨が終わりそうだ。 大阪ではクマゼミが鳴き始めた。去年より6日も早い。6月に大阪府豊中市で36度を超え、「日本一暑い」という記録が出たくらいだがら、これも驚くことではない。 きのうは34度だったらしい。…

親が認知症だとわかった時。。。

誰にも言いたくないし、見られたくもない。 親が認知症だとわかった時の気持だ。正確には、認知症でないことを望みながら、いろいろあって結果としてやはり認知症だと認めざるを得なくなった時だ。 親しい友人にだって言うのをためらう。親戚にも言いたくは…

認知症を知ることで

「認知症がどんな病気なのか」知らないことが多過ぎる。 世間一般はもとより、老人のいる家の家族でさえも・・だ。知らないから「いざという時」にあわてるし、適応できずストレスを増やし、家族間や地域で問題が生じる。 「ゴミ屋敷」の何割かは認知症が原…

認知症は知らないことばかりで。。。

「食べ方がわからない」では生きていけない。 「歩き方がわからなくなった」でも驚いたが、「食べ方がわからない」というところまでは想像がつかなかった。現実になるまでは、そんなことあり得ないと思っていた。 ひとの悪口を言ったり、自分は不幸だったと…

特養の入所待機者調査書。。。

特養(介護老人福祉施設)は何年待ったらいいのだろうか。 「短い場合は半年で」と聞いていたが、定員の何倍もの待機者がいることを考えたらそんなに早いのは例外だろう。一般的には三年以上は待つことになる。 二年前に申し込んだ特養から「入所待機者調査…

認知症の食事介助は。。。

食事介助は思ったより大変だ。 幼児に食べさせるのと同じ程度に考えている人が多いだろうが、そんなものではない。「遊んで食べてくれない」だけでなく、時に「かたまってしまって」食べてくれない。 予想外に時間も手間もかかるから、家族であっても三食こ…

認知症が進むと自力で食べられないが。。。

食べこぼしがひどくなった。 老人マンションに入居する前から、おばあちゃんは食べるのが下手になっていた。口から食べ物を落とす、しばしば誤嚥してむせる、箸が使いにくいなどだ。 要介護1でそんな状態だったから、五年たった今、要介護4となると「自力…