2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
「胃ろう老人」の居場所はホントにない。 親が胃ろうになる前までなら、「ほんとうに少ない」と言うだろうが、 入所先を探してみての実感では「ないに等しい」となる。 今入所している施設を探すのにどれだけ苦労したことか。 うちの親が発症した頃(2008年…
また台風が来るというので施設に面会に行った。 秋晴れという言葉があるのに、今年は天気のいい日が少ない。 うちの親の老人ホームは電車で約一時間の距離にある。 近くなら少々雨が降ってもいいのだが、近くの施設はどこもどこも「胃ろう枠の空きがなく」入…
羽根が壊れた扇風機だって捨てない。 うちの親の家が「ごみ屋敷」のようになっていた頃のことだ。 「もう捨てたらいいのに」というモノばかりであふれていた。 家電は十年が寿命らしいが、二十年はとっくに越えている古さでも、 「まだ動く。もったいない」…
台風が近づく中、選挙に行ってきた。 なぜかまた出口調査につかまってしまった。 人の良さそうな顔なのだろうか、それともヒマそうな顔? 調査項目の中に「重視した問題点」のような設問があったのだが、 一番上に「消費税増税」という項目があった。 そこで…
老健など「医師が常駐する」施設は安心できる、はずだ。 認知症の人を支えていくことは大変難しい。 だから、家族と周囲の人々のチームワークが大切だという。 介護士・看護師・医師と、家族とが連絡を密にして相談しあって「本人のために適切な方法」を考え…
認知症の人の家族は誰を頼ったらいいのだろう。 介護士(ケアマネージャーを含む)だったり、主治医だったり、看護師だったり、身近に専門職の人々がいることはいる。 認知症については「わからないこと」だらけだ。 たずねれば皆何かしら答えてはくれるが、…
「たった一人の介護」は避けるべきだ。 今は介護保険制度があり、介護職の人々の力に頼ることができる。 政府は「たった一人の介護」はないと思っているかもしれない。 「制度があるのに、それを利用していない人」のことを考えないならば、「介護の孤立化」…
嚥下障害は老化? うちの親(86歳、胃ろうで寝たきり)の嚥下障害は三年前の脳梗塞発作によるものだが、以前から兆候はあった。 六十代からすでに「よくむせる」ことがあったが、本人は「のどが弱いから」と言って特に気にしてなかったと思う。 アレルギーは…
明らかに障害者なのに、障害者ではない。 認知症の高齢者のことだ。 どんなに障害が重度でも、今の制度では障害者ではない。 認知症は脳機能障害だとされている。また、ほとんどの人がどこかしら身体障害もあるのに、障害者とはみなされない。 老人施設のス…
シャツの上下がわからない、そんなことがある。 服を「裏表に着る」とか「後ろ前に着る」とかは普通の人でもよくあることで、驚くようなことではない。 裏返したままだったり、デザイン的に前後の区別がつきにくかったりで、急いでいる時などに普通に起こる…
これ以上がんばってはいけない。 認知症の人を介護している家族に対して、周囲の人が「がんばって」と声をかけることが普通にある。 「大変ね」と言ったあと、他にどう言って励ましたらいいか、適切な言葉もないからだと思う。 認知症をよく知らない人々にと…
認知症の親に現金を持たせたくはない。 持たせたらドブに捨てるようなものだ。 通帳や印鑑だって、持たせたくない。すぐに紛失するから。 それでも本人が言うことをきいてくれないから、持たせないわけにはいかなくなる。 運よく言い聞かせることに成功した…