これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

親が認知症になった時

多くは認知症という病識がないので。。

自分が認知症だと思っていない。 認知症の人の多くが思っていないらしい。 「自分は認知症ではない」と思って暮らしている。 それを専門用語では「病識がない」というらしい。 うちの親が認知症になって、「よかったこと」などないはずだが、このことだけは…

親の家を片付けるには。。

羽根が壊れた扇風機だって捨てない。 うちの親の家が「ごみ屋敷」のようになっていた頃のことだ。 「もう捨てたらいいのに」というモノばかりであふれていた。 家電は十年が寿命らしいが、二十年はとっくに越えている古さでも、 「まだ動く。もったいない」…

認知症、使途不明金は。。

認知症の親に現金を持たせたくはない。 持たせたらドブに捨てるようなものだ。 通帳や印鑑だって、持たせたくない。すぐに紛失するから。 それでも本人が言うことをきいてくれないから、持たせないわけにはいかなくなる。 運よく言い聞かせることに成功した…

認知症、よく物をなくすのだが。。

健康保険証をなくすと、やっかいだ。 うちの親は認知症になってから、日常的に物(財布や通帳、鍵など)をなくすようになり、その都度大騒ぎだった。 「なくした」といっても、本人が財布の入ったバッグをゴミ箱に捨てていたり、財布や現金を「どこかに隠し…

誰でも認知症・胃ろうになると思えば。。

「地震は必ず来る」と思って準備するのがいいそうだ。 「地震が来るかもしれない」という思いの中には、「自分の所だけは来ない」という希望的な思いが含まれている。 その「地震が来てほしくない」という思いが、「まだいいだろう」になり、準備を遅らせて…

親が認知症になる前に。。

親が認知症になる前にしておけばよかった。 そう思うことが多々ある。 「発症前ならラクだったのに」という理由だ。 ラクでなくても、大変な苦労があっても結果として「できる」ならいいが、発症後には「とても無理、できない」ことも多い。 たとえば以下の…

認知症の発見が遅れたのは。。

同居家族がいないと早期発見が遅れる。 初期は「まともな時」が比較的長いし、認知症の本人が「辻褄を合わせて上手にごまかす」こともあるので、 たまに来る家族は異変に気がつかないからだ。 だが、いつも接している周囲の人々は気づいていることが多い。 …

認知症、早期発見に「年だから」は。。

「年だから」で終わったのが失敗だった。 認知症は早期発見が第一と言われている。 今の医学では治療困難で、悪化を抑制するしかないからだ。 早期発見して適切な環境を整備することで、上手くいけば「脳細胞の破壊の速度を遅らせる」ことができる。 うちの…

認知症ではなく「うつ病」かと。。

認知症と精神病(精神障害)は区別しにくい。 うちの親(86歳、胃ろうで寝たきり)が認知症になった時は、「認知症ではなく「うつ病」なのでは?」と思った。 外食や買い物が好きだった人が、家にこもって何もしない。 ほとんどの時間は横になっていて、電話…

認知症の人の迷惑電話には。。

認知症の親からの電話で困っている人は多い。 「迷惑電話」とか「頻繁な電話」とかで、認知症の初期から中期、主に中期の異常行動の一つだと思う。 認知症が進んで「電話機の操作ができない」ようになると消える。 ただし、同居家族がいつも側にいる場合は別…

認知症の人に「普通」はない。。

普通であることの価値がわかるのは「非常時」だけかもしれない。 普通の人々に囲まれ、これといったできごともなく普通に暮らしていると、「普通」の価値はわかりにくい。 特に楽しいこともなく、ありふれた普通の暮らしは「つまらない」とさえ思われている…

認知症の進行と一人暮らしとは。。

どうすれば認知症の進行を抑えられるか。 また、認知症でどこまで一人暮らしが可能なのだろうか。 (本来は避けるべきだとわかっているが、やむを得ない場合) 親が認知症になった時、この二つの疑問があった。 周囲の人にたずねても認知症に詳しい人はほと…

認知症、本人が自覚していても。。

認知症の早期発見が難しい理由はいくつもある。 最も多いのは「老化だとして見過ごす」ことだと思うが、専門医がほとんどいないことも大いに関係しているだろう。 また「家族が気づいた時には遅すぎる」ことも多い。周囲の人々にまで異常がわかるほどに症状…

認知症の初期とはどこまで。。

どこまでが認知症初期なのだろうか。 うちの親はいわゆる「認知症の薬」を一切使っていない。 数種類あるアルツハイマー治療薬のどれ一つも。 親二人が認知症になったが二人とも使わずだった。 医師が「副作用の危険性の割りに効果が期待できない」というこ…

別居家族が認知症に気づくきっかけは。。

「認知症では」と別居家族が気づくきっかけは何だろう。 別居だと早期発見が難しいので、 うちの親のように「気づいた時はもう中期」というのも多い。 「何かいつもと違う」「何かへん」だと思うことはあったが、 無知なばかりに「高齢だから」と見過ごしてし…

認知症、本能は。。

認知症でも本能は働くのだろうか。 親が認知症になる前は「認知症になると脳の機能が低下するが、本能だけは残る」というように想像していた。 つまり、「人間らしい高度な脳の働きは消失しても、動物としての生存本能等は残る」というようなことだ。 何の根…

老人施設に防犯カメラは。。

老人施設に防犯カメラは付いているのだろうか。 老人施設の玄関に防犯カメラがあると少しは安心できるように思う。 認知症の人が一人でふらっと出て行くことがあるからだ。 うちの親の認知症がひどくなって一人暮らしができなくなり「サ高住」に入居した時の…

認知症の早期発見が困難な人も。。

認知症の悪化を防ぐには早期発見が第一だ。 しかし、うつ病などの精神病があると「どこまでが精神病、どこからが認知症」という区別がつきにくい。 このため、精神病の人の早期発見は難しくなる。 これと同様に早期発見が困難なのは、発達障害などの精神障害…

うつ病と認知症との違いは。。

うつ病と認知症はとてもよく似ている。 専門医ならともかく、他科の医師や一般の人など素人では区別がつかないかもしれない。 親が認知症になった時、いろいろな可能性があったのだが「もしかすると老人性うつ病かも?」と思った。 認知症については全く知識…

「認知症なら普通のこと」だと知れば。。

「認知症なら、それが普通だよ」と言ってもらえたら。 親が認知症になってからというもの、毎日毎日が驚きの連続だった。 それまで、認知症について全くと言っていいほど知らなかったから。 見たことも聞いたこともないような現実に際して、どうすればいいの…

認知症で胃ろうで寝たきりの次は。。

認知症が進んだらどうなるか。 親が認知症になった時、第一の疑問がこれだった。 しかし、誰に聞いても明確な答えがない。 認知症は個人個人で症状も異なるし、悪化・進行速度(=次の症状が現れるまでの時間)も違うので、一概に言えないからだ。 何年かし…

認知症だとわかったら第一に。。

親が認知症になって先ず病院を探した。 認知症のようだがみとめたくない気持ちがあり、様子を見ていたら症状が顕著になってみとめるしかなくなっていた時だ。 だから「一刻も早く治療を始めないと」とあせって、専門医を探すことが何よりも先だと思い、ネッ…

突然認知症になったわけでは。。

「突然、親が認知症になって」大変あわてた。 うちの親だけではないだろう。「突然」という例は。 しかし、あとから思えば実のところは「突然」ではない。 「突然」の一年ほど前から症状は出ていたのだが、家族が気づかなかっただけだ。ご近所の一部の人は気…

認知症、精神障害も。。

精神病は一般には「精神の病気」だと理解されている。 しかし、精神(=心)は「あるようでない」もので、事実として(認識として)は存在するが、「これだ」とは言えない。 どこにあるとも言えず、「見える化」はできない。 「自分の心」は確実にあると誰も…

親が認知症になって、世間とのズレ。。

世間は認知症を軽く見過ぎている。 「もの忘れ」という症状だけを見れば、それほど深刻に思えないからだろうが、ほとんどの場合はそんな程度ではすまない。 「認知症は脳機能障害だ」という観点からすれば、どれだけ深刻で大変な状況にあるかが想像できるだ…

認知症、がんばって説明しても。。

認知症の人に一生懸命説明しても逆効果という場合がある。 「一生懸命がんばると、逆効果」というのは、普通は理解できない。 普通は「がんばればがんばるほど良い結果につながる」からだ。 認知症の介護は介護する側(ケアラー)がどんなに努力しても成果が…

徘徊しても探してくれるという安心感。。

親が「サ高住」に入居した日の解放感と安心感は忘れられない。 認知症を発症してからというもの、今の不安と将来の不安で眠ろうとしても眠れない日々だったが、その日からやっと少しは眠れるようになった。 もちろん不安感が100%消えたわけではなく、入…

認知症で一人暮らしは可能だろうか。。

「認知症で一人暮らし」は可能だろうか? うちの親二人の実例からすると、不可能だ。 発症後の一人暮らしでは問題が続出し、「ご近所」に大変な迷惑をかけた。 それは特例で、うちの親だけなのかもしれない。 多くの認知症患者を調査した結果で判断すべきだ…

認知症、本人の見える世界を尊重。。

一人ひとり「見える」世界は違うらしい。 目に写る景色と、「見えた」として自覚する景色とは厳密に言えば同じではない。 目から入ってきた情報は、脳に伝達され、過去の情報(記憶データ)を使いながら、「眼前の景色」という画像に組み立てられる。 個人個…

転倒から認知症が始まって。。。

認知症は「もの忘れ」から始まるとは限らない。 うちの親(85歳、胃ろうで寝たきり)の場合は「転倒」からだった。 歩きなれている道で、何も障害物がないのに転んだ、それだ。 心配性で慎重な性格で「転んで骨折して寝たきりにならないように」特に注意して…