これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の早期発見が困難な人も。。

認知症の悪化を防ぐには早期発見が第一だ。

しかし、うつ病などの精神病があると「どこまでが精神病、どこからが認知症」という区別がつきにくい。

このため、精神病の人の早期発見は難しくなる。

これと同様に早期発見が困難なのは、発達障害などの精神障害に近いタイプの脳を持つ人々だ。

精神病と精神障害の違いを理解している人は少ないかもしれない。
精神病は後天的だが、精神障害は先天的で生まれつきのものだ。

生まれつき「脳の使い方がみんなと違う」ということだが、育っていく過程で適応して克服できる場合がある。

「みんなと同じように行動する」ことができるようになり、普通に学校を卒業し、普通に会社員になっている人も多い。

こういう「障害者ではないがそれに近いタイプの脳を持つ人々」は案外と身近にいるものだ。

これらの人々は職場では「ちょっと変わった人」とか「自己中で偏屈で面倒な人」とか言われているだろう。

ところで、「片付けられない女」が話題になった時期がある。

男ならまだしも、「女なのに整理整頓や掃除ができない」という意外性で注目されたのだろうが、これも脳のせいだろうか。

こういう人は「家の中が乱雑」なだけでなく「同じ商品をいくつも買う」ことがある。

物が整理できてないので「どこに何があるかわからない」から、必要な物を探すのが困難となり、「買ったほうが早い」となる。

これら二つのことだけを見ると認知症の人と共通している。

こういう人の場合は「掃除ができてなくて家の中が乱雑」で「同じ商品が大量にある」としても認知症ではないわけで、

これとは別の指標を用意しておく必要がある。

ほんとうに認知症になった時のために、たとえば「電話に出なくなる」とか「家族の誕生日を忘れる」とか。

認知症は治らないが、周囲の人が早期に発見して「ストレスの少ない環境」を整備すればある程度は悪化を遅らせることができる。

早期発見が難しい人のことも考慮してほしいと思う。

<That's Ninchi Show 2 No.1251