認知症の早期発見が困難な人も。。
認知症の悪化を防ぐには早期発見が第一だ。
このため、精神病の人の早期発見は難しくなる。
精神病と精神障害の違いを理解している人は少ないかもしれない。
精神病は後天的だが、精神障害は先天的で生まれつきのものだ。
生まれつき「脳の使い方がみんなと違う」ということだが、育っていく過程で適応して克服できる場合がある。
「みんなと同じように行動する」ことができるようになり、普通に学校を卒業し、普通に会社員になっている人も多い。
こういう「障害者ではないがそれに近いタイプの脳を持つ人々」は案外と身近にいるものだ。
これらの人々は職場では「ちょっと変わった人」とか「自己中で偏屈で面倒な人」とか言われているだろう。
ところで、「片付けられない女」が話題になった時期がある。
男ならまだしも、「女なのに整理整頓や掃除ができない」という意外性で注目されたのだろうが、これも脳のせいだろうか。
こういう人は「家の中が乱雑」なだけでなく「同じ商品をいくつも買う」ことがある。
物が整理できてないので「どこに何があるかわからない」から、必要な物を探すのが困難となり、「買ったほうが早い」となる。
これら二つのことだけを見ると認知症の人と共通している。
こういう人の場合は「掃除ができてなくて家の中が乱雑」で「同じ商品が大量にある」としても認知症ではないわけで、
これとは別の指標を用意しておく必要がある。
ほんとうに認知症になった時のために、たとえば「電話に出なくなる」とか「家族の誕生日を忘れる」とか。
認知症は治らないが、周囲の人が早期に発見して「ストレスの少ない環境」を整備すればある程度は悪化を遅らせることができる。
早期発見が難しい人のことも考慮してほしいと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1251>