これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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2012-01-01から1年間の記事一覧

発達障害と認知症(続き)

発達障害と認知症は似ている。対処法も共通部分がある。 共通点は、1) かたづけられない。 2) 一つのこと(もの)に異常に強くこだわり、絶対にひかない。 3) 相手の気持ちを推しはかることができない。(思いやりがない) 4) 一つのことしかできな…

これが認知症なんだ (231) 認知症家族

<That's Ninchi Show No.231 > 認知症老人を介護する家族を「認知症家族」と略称することにする。 突然「介護」に引き込まれ、「家族なら誰でも介護できる」という誤った通念や責任感から、何もわからず介護技術もないままに、毎日「異次元老人」の対応に…

これが認知症なんだ (230) 皮膚科の費用

<That's Ninchi Show No.230 > 契約しているクリニックに頼むと、皮膚科も訪問診療してもらえた。 老人マンションに定期的に往診に来てもらっているが、そのクリニックは訪問診療を専門としていて緊急時などは24時間の対応が可能だ。何人も医師がいて、…

これが認知症なんだ (319) 安心させる能力

<That's Ninchi Show No.319 > 認知症の人は、安心できるかできないか、それが大きい。 今の医療では「治らない」認知症だが、介護の方法によっては「よくなる」ことがある。それを経験的にみつけ出した介護従事者の方々の功績はとても大きい。 「よくなる…

これが認知症なんだ (229) 傾眠傾向

<That's Ninchi Show No.229 > 「傾眠傾向です」と言われても、普通の家族はぴんとこないだろう。 意識レベルには五段階あって、レベルの高いほうからだとこういう順番になる。 意識清明 → 通過症候群 → 傾眠 → せん妄 → 昏睡 老老介護をしている親戚がい…

これが認知症なんだ (228) 急変とは

<That's Ninchi Show No.228 > 医療や介護の専門用語、家族はどれだけ理解できているのだろう。 医師や介護士さんから、病状などの説明を受けるとき、家族は初めて耳にするような、知らない専門用語が頻出する。それらをわかっているものとして伝えられる…

発達障害と認知症

発達障害と認知症は似ている。 どちらも脳の機能障害という点が一致するから、症状として現れるものも似てくる。 昨日、テレビで「大人の発達障害」というのを見たが、「これは認知症!」と思った。 発達障害の人の家族の苦労話は、「認知症家族」そのままだ…

これが認知症なんだ (227) 家族の会

<That's Ninchi Show No.227 > 施設には、「家族会」がある所もある。まるで学校の保護者会のように。 特養(介護老人福祉施設)の申込をして、費用の説明を受けたら、毎月「家族会費」という項目があった。千円ほどかかるが、家族会のいろんな活動によっ…

これが認知症なんだ (226) おむつ その2

<That's Ninchi Show No.226 > 「おむつ」を買いに行く。最初はどれがいいのかさっぱり見当がつかない。 赤ちゃん用しか買ったことがない。赤ちゃん用は体重や月齢(生後何ヶ月という)や年齢が商品に明示されている。ところが、大人用は違う。M、L とい…

これが認知症なんだ (225) 在宅の限界

<That's Ninchi Show No.225 > 認知症で一人暮らし、自宅にこだわっていても限界がある。 同居家族がいれば、朝定時に起こして着替えさせ、デイサービスのお迎えが来るのを待っていればいい。しかし、一人暮らしだとそうはいかない。デイサービスにきちん…

これが認知症なんだ (224) 付き添い

<That's Ninchi Show No.224 > 診察の付き添いは、どうしても「家族の仕事」なのだろうか。 認知症だと、病気になっても自分の症状が言えないことがある。初期ならまだしも、中期になると医師の問診には答えられない。 いつから痛いのか、何を食べて痛くな…

これが認知症なんだ (223) 老老介護

<That's Ninchi Show No.223 > 「老老介護」は、「病老介護」でもあることが多い。 高齢になればいくつも持病があって当然だから、病気や手足の不具合をかかえながら「老老介護」をしているケースは少なくない。他にかわってくれる人がいないから、息子や…

これが認知症なんだ (222) 黙ると

<That's Ninchi Show No.222> いつもどなっている人が黙る。病気なのだろうか。 この二、三週間ぐらい様子がおかしい。いつも老人マンションのドアを開けると大声で「何しに来たん?」「早く帰れ」と言うおばあちゃんだが、それがぱったりと消えた。話かけ…

これが認知症なんだ (221) 見通しが・・

<That's Ninchi Show No.221> 「認知症のその後」を知るには、施設に行ってみるのが一番だ。 発病はいつも突然で(実際はそうではないが、前兆に気がつかない)、家族があたふたしているうちに認知症は次の段階に進んでいく。介護度が上がっていくとどうな…

これが認知症なんだ (220) 読む

<That's Ninchi Show No.220 > 字を読む力は、要介護4、5 でも残っている人は残っている。 書くほうは、できないことが多い。発病すると、何もかも代筆しないといけない時期がすぐにやってくる。自分の名前すら「書き方を忘れている」のか、字の形が漠然…

これが認知症なんだ (219) アニメ

<That's Ninchi Show No.219 > 認知症が進むとテレビも楽しめない。が、アニメは違うようだ。 おばあちゃんの老健(介護老人保健施設)のリビングでは、ほぼ一日中大型テレビがつけっぱなしになっている。しかし、重度者のフロアではテレビをじっと見てい…

これが認知症なんだ (218) 大部屋

<That's Ninchi Show No.218 > 介護度が重度になると、個室でも大部屋でも同じかもしれない。 認知症が進んでくると、個室にこだわる意味がないように思える。自分でトイレに行けないで、完全にオムツに頼る場合はそうだろう。一日中、ベッドにいるわけで…

これが認知症なんだ (217) 大部屋

<That's Ninchi Show No.217 > 個室が中心になり、大部屋が減ると費用の問題が出てくる。 介護施設でも、新しくできたものは個室が中心になっているらしい。プライバシーの保持や、同室者に気兼ねすることがないように。大部屋がなく、個室しかないという…

これが認知症なんだ (216) おこす

<That's Ninchi Show No.216 > 認知症の発病から何年もたつと、寝てばかりいる。 することがないから(できることがなくなってしまって)寝てるのか、身体を起こしている状態がしんどくて寝ているのか、食事とトイレ以外は一日中寝てばかりいる。 昼間そう…

これが認知症なんだ (215) 吠える

<That's Ninchi Show No.215 > 認知症が進むと、言葉が出なくなるのだろうか。 うちのおばあちゃん達は、そこまで至っていない。言葉が出ないときもあったが、それは脳梗塞や肺炎が起きたときだけだ。回復すると、またしゃべるようになった。意思疎通の問…

寒波のせいで

この数日、ひどい寒さだ。手袋をしていても手がかじかむ。 夕方、左手に食料品の入った買い物袋を持って、右手で家の玄関ドアの鍵を開けようとしたら、鍵穴に鍵がうまく入らない。寒いから早く家に入りたいとあせる。 日暮れが早く、暗くてはっきり見えない…

これが認知症なんだ (214) 胃ろうでも

<That's Ninchi Show No.214 > 「胃ろう」造設した場合、栄養状態は良好なはずだ。肺炎にも勝てるのでは。 老人が肺炎でなくなるのは、老化で免疫力が弱り、その上に咀嚼力や嚥下力が衰えていて、食事が十分に摂れず、消化吸収力も低下し、栄養状態が悪い…

これが認知症なんだ (213) 肺炎の予防注射

<That's Ninchi Show No.213 > 肺炎の予防注射(肺炎球菌ワクチン)をしていても、肺炎に何度もかかる。 おばあちゃんは三度目の老健(介護老人保健施設)に入所して初めて、肺炎の予防注射をした。それまでの二回は別の老健だったが、全くその配慮はなか…

これが認知症なんだ (317) 知らないと

<That's Ninchi Show No.317 > 情報不足、知識不足から誤解が生じる。 施設の体操指導の様子を見たことがある。まだ手足を動かせることができる老人たちを集め、職員さんが一人前に立って体操の見本を示していた。 見本を見せても、そのとおりにできている…

これが認知症なんだ (212) 肺炎

<That's Ninchi Show No.212 > 老人は肺炎になりやすい。ただの風邪が命取りにもなる。 風邪をひいてなくても、突然肺炎がおこる。誤嚥性肺炎(嚥下性肺炎)だ。食事中や、飲み物を飲んでいるときに、むせて、口の中の雑菌が気道に入ってしまう。嚥下機能…

これが認知症なんだ (211) 前例に学ぶ

<That's Ninchi Show No.211 > 症状も人によって全然違うが、前例に学ぶことはあるのだろうか。 認知症は軽いときから個人差があり、前例は参考にしかならない。そのままでなく、応用して、実践する。個人個人でどういうように進むのか違うから、見当がつ…

これが認知症なんだ (210) なじみ

<That's Ninchi Show No.210 > 大概の施設にはデイサービスが付属している。 施設入所を考えるとき、最初に費用、その次に来るのが、場所、つまり「なじみ」があるかどうかだ。老人はだいたいが保守的で、新しいことを嫌がるから。その点で、いつも通って…

これが認知症なんだ (209) 皮膚科も訪問で

<That's Ninchi Show No.209 > ほぼ寝たきりの老人の通院は家族にとって負担が大きい。 訪問診療はとても有難い。内科だが、床ずれの塗り薬程度は処方してもらえる。そこで、以前から皮膚科にかかって処方してもらっていた塗り薬も頼もうとした。足の親指…

これが認知症なんだ (208) 遠距離介護

<That's Ninchi Show No.208 > 「遠距離介護」というが、近くにいないと「介護」はできない。 「介護」という言葉の中には、「広い意味での介護」と実際に側で世話をするという「実質的介護」の二種類があるのだろう。 認知症老人は判断力もなくなり、大事…

これが認知症なんだ (207) あるがまま

<That's Ninchi Show No.207 > 介護する側の心構えが重要だ。わかっていても実際できるかどうか。 施設に何日も通っていると思う。こんな人たちを何十人も前にして、よく明るく笑っていられるものだと。介護職の方々は皆そうだ。さすがだ。プロ意識という…