これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

認知症とは、今日のひとこと。。。。。

努力がそのまま素直には反映されない、それが認知症の介護だ。 多くの場合に成果が出ず、報われることも少ない。

腹八分目というが介護も八割で。。。。。

認知症の介護は「ええかげんに」、テキトーに、アバウトにすますのがいい。 「がんばらない介護」とか「介護は一生懸命やってはいけない」と、今まで言われてきたが、まさにそうだ。時間的にも、仕事量としても際限のないものだから。 主婦の家事と同じで、…

認知症とは、今日のひとこと

認知症の人の苦しさは、まわりの人にはわからない。 脳の病気は外から見てわからないのと同じだ。

2025年の介護給付は20兆円。。。。。。

介護保険の自己負担の値上げが始まる。 「一律一割負担から、所得の高い人は二割負担へ」というもので、高齢者(約3000万人)の五人に一人が対象になるという。夫婦の年金収入で線引きするらしい。 2013年度の介護給付金は8兆7000億円だが、2…

おばあちゃんの部屋を片付けると。。。。。

老人マンションに移っておいてよかった。 この五年間、何回もそう思ったが、退院を前にしてまた思う。これほどあちこち壊れてしまって(半身不随で胃ろうで寝たきりで会話も一方通行)家族だけでは無理だ。 自宅に連れて帰るなど考えられない。できる人はで…

認知症、家族の顔がわからない。。。。。

顔と名前が一致しないことは、普通の人でもよくある。 脳の中で、画像情報ファイル(顔)と言語情報ファイル(名前)と分かれていて、目の前の人の顔を検索し、次に名前を検索して、情報が合致すると、「誰々だ」となる。 知っている顔なんだけど、誰だった…

認知症の介護の難しさ

親が認知症になってはじめて、認知症の難しさがわかる。 まずその病気自体の複雑さだ。単なる記憶障害ではない。世間一般の認識との、あまりのずれの大きさに驚く。精神障害の合併症など誰も想像していないだろう。 「親の介護」は当然だと覚悟している人で…

認知症でも拘束は。。。。

認知症でも身体拘束は気になる。 認知症で要介護5で「胃ろうで寝たきり」という最終段階になっていても、意識がしっかりしている時はある。「何もかもわからない」状態に見えていても、見かけだけだ。 一般に思われているほど簡単には「何もかもわからない…

認知症で寝たきりになると。。。。。

「寝たきりだからしかたがない」ことがある。 床ずれ、自分で寝返りができないからどうしても体圧のかかった部分が血行不良になる。背中やお尻。一つだけでなく、複数できるし、広範囲にもなる。 体重がかかることが原因だから、頻繁に体位を変換したら防げ…

認知症、先の見えない不安。。。。。

先が見えないという不安がある。 家族の不安感を消すことが認知症介護の第一歩だといっても、消すに消せない不安がある。この不安は「何とかなる、だいじょうぶ」という自己暗示も効果が薄い。 治らないことはわかっているが、どういうように進んでいくのか…

親が認知症になったとき一番必要なことは。。。。。

親が認知症になった時、一番必要なことは・・・というと、 いい病院を選んで検査し適切な治療を受けさせること、それとも介護施設を探したり、訪問介護を依頼したりなどと、専門職に相談して適切な介護環境を整えること? 回想療法や作業療法、運動療法、音…

認知症、いつも誰かが側にいれば。。。。。

世間一般は認知症のことを甘く見ている。 名前からしてそうだ。認知・記憶機能障害、短期記憶が困難になるという中核症状だけしか病名からはわからない。「認知できない症」という理解だ。 認知症という病名が普及する前の「老人ボケ」や「老人性痴呆」とい…

老人介護、あるがままに。。。。。

「少しでも上に」でも、「あるがまま」でも・・・ 以前、介護施設の「あまりにやる気のない」体操について書いたことがある。老人達もだが、指導者、前に立って見本を示している介護職員もやる気がなさそうだ。 十数人いる中で、まともに体操をしようとして…

認知症の人の「自分」「自我」は。。。。。

自分というもの、自我、心、魂のありかはどこかというと・・・ 脳の特定部分にあるのではないらしい。心というものは脳細胞のネットワークで形成されると考えられているようだ。今の脳科学ではそこまでだ。 いくつもの脳神経細胞が連携して、情報伝達を行う…

要介護3という線引きは。。。。。

認知症の人は要介護1でも24時間の見守りが必要だ。 少しでも認知症を知っていたら誰でもわかることだ。要介護1でも、また要支援でも、いわゆる「自立度の高い」老人であっても、認知症の場合は一人にはできない。 ある意味では「寝たきり」よりも目が離…

認知症、施設を選ぶとき。。。。。

認知症については、わからないことばかりだ。 何事も最初は情報収集から始まる。情報量が多ければ多いほど事は容易になる。認知症についてはそれが難しい。「今ここで必要な情報」がなかなか手に入らない。 ネット検索してみても、情報の量としてはそれなり…

認知症のバランス障害。。。。。

認知症によるバランス障害が笑顔を消した。 認知症は脳の壊れる部分によって現れる症状が違う。多種多様、個人それぞれで、一人として同じではない。もちろん共通部分(認知記憶障害)はあるが。 うちのおばあちゃんだけを見ていたら「認知症は笑えない」と…

認知症とは、今日のひとこと。。。。。

認知症の人は一人では何もできない。一人にしてはいけない。

認知症で歩けない、大きな誤解。。。。。

脳の中はわからない。が、わかってあげる努力がいる。 認知症の人の苦しさは外からは見えない。脳が少しづつ壊れていくのだから、それはもう想像のつかないようなストレスに毎日さらされているとは思うが。 ほんの小さな部分的な脳の不具合というのは表には…

認知症介護は笑顔で。。。。。

笑顔のできる人とできない人がいる。 昨日、病院の入り口でお掃除のおばさんに挨拶されて思い出した。休診日なので一階の外来は閑散としていて、入ってくるのは入院患者の家族など見舞い客だけだ。 会ったこともないおばさんに、「こんにちは」と笑顔で言わ…

「胃ろうで寝たきり」、10年だと5000万円。。。。。。

「胃ろうで寝たきり」の老人には年間500万円かかるらしい。 要介護5の介護保険料が350万円、胃ろうの維持・管理(三ヶ月ごとの交換など)にかかる医療費に150万円。実際は、これに胃ろうの合併症の治療費も加わる。 本人負担は一割だと50万円だ…

努力しても「胃ろう」という現実。。。。。

認知症で半身麻痺があって、嚥下障害もあると、医者もさじを投げる。 うちのおばあちゃんはアルツハイマーで脳血管性認知症で、要介護5の寝たきりだ。その上に、七月の脳梗塞発作とその後の感染症によって嚥下障害になった。 嚥下障害と言うが、家族が時間…

認知症の親に代わって選択すること。。。。。

親の代わりに選択し決定する、それが認知症の介護だ。 認知症になった親は、認知・記憶の機能障害にともなって、総合的な判断力までも失う。自分の今の状態を客観的に判断し、妥当な選択をすることは不可能だ。 そんな親に代わって、家や銀行預金・保険とい…

認知症で胃ろう、終末期は。。。。。

寿命だったと納得して見送ることができない。 胃ろうで人為的に寿命が延ばせるとなると、終わりが見えなくなる。胃ろうは「どうであっても生かす」という医療の目的には合う。「機械的に生かされる」ことで。 個人の生き方は除外されている。最期までこうあ…

認知症で胃ろう、寿命を決めるのは。。。。。

胃ろうの問題は、寿命を人為的に決めることにある。 うちのおばあちゃんの場合、今の時点では口から食べさせて食べられるのは一日に栄養ゼリーが一個か二個、せいぜい300~400kcal だろう。 いくら寝たきりで老人で基礎代謝が少なくても、これでは生…