これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

認知症の人は本能で動いているか。。。。。

「認知症の人は本能で動く」と一部の人に思われている。 元々の性格に関係なく、発症後は感情的になり、容易に激怒したり、大泣きしたりする。時や場を考慮し、理性で感情を抑制することができない。 それらを見ると、世間一般(認知症の知識が浅い人々)は…

お歳暮がダブルで届いて。。。。。

昨日、二個目のお歳暮が届いた。同じ人から。 親の友人(八十代、一人暮らし)からだが、もう十日ほど前に「お歳暮」と書かれた有名百貨店の包みが届いているので、妙だ。おかしい。へん。 この人については、今年の夏から「何かおかしい。認知症かも」とい…

認知症の在宅介護は、家族でも無理。。。。。

認知症の人を一人にしてはいけない。 しかし、たとえ以前は仲のいい家族であったとしても、普通の人が認知症の人と一緒にいると、忍耐の連続で、ものすごいストレスになる。 論理的には家族であっても認知症の人と同居するのは難しい。同居は無理だろう。多…

認知症、「笑顔で介護」するためには。。。。。

一人暮らしの親が認知症になって考えた。 1.いつまで「一人暮らし」できるか。 2.認知症だということを本人に知らせるべきか。 3.アルツハイマー治療薬を使うか。 4.おとなしくさせるために、精神科の薬を使うか。 5.本人が嫌がっても、専門医に診…

薬漬け医療が認知症をつくる。。。。。

老人医療は分けて考えるべきだ。 何年か前から、75歳を境とした高齢者の医療保険が別に設けられている。後期高齢者医療保険だ。当時はいろいろと話題になったものだが。 75歳以上の高齢者は特に医療費がかかるから、分けておきたいのか、若い高齢者と別…

認知症の知識があればイライラは。。。。。

知ってさえいれば、イライラせずにすんだ。 親が認知症になった時、わけのわからない行動を始めとして「すっかり変わってしまった親」に対し、何かにつけてイライラして、時に憤慨していた。 毎日、何度も「ガマンしなければならない、顔に出してはいけない…

認知症になるとケチになる、と言えるのかどうか。。。。。

今日、親の友人(八十代、一人暮らし)からのお歳暮が届いた。 この人のお歳暮はいつもなら11月末か12月初めに届く。今年は遅いので「いよいよボケたか。今年は来ないかも」と心配していた。 親が認知症なら、親の友人も「認知症適齢期」で、いつ発症し…

達成感のない認知症介護は。。。。。

評価されなくても、達成感さえあればストレスは減る。 認知症の人を家族が介護するのは「あたり前」で、どんなに努力しても、どれほど苦労していても誰からも評価されたり、賞賛されたりはしない。 それでも、自分なりに「よくやった」という達成感があれば…

訪問診療、訪問薬局を選べるかというと。。。。。

いい介護・いい医療を選ぶことが大事だという。 介護も医療も値段は全国ほぼ同じだが、その中身(サービスレベル)はそれぞれ違う。地域的な理由で、また経営方針で大きく違ってくる。 どこがどう違うか、それを見分けられる目を持つことが必要だと言われる…

認知症、資産管理と成年後見制度。。。。。

代理で、証券会社の国債を解約した。 うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)が10年前に買った国債が満期になった。実は満期は6月、手続きが面倒で今に至ったわけだ。 寝たきりの人が満期解約の手続きができるはずはない。が、委任状で家族が何…

すぐ入居できる老人施設には。。。。。

冬になると北向きの部屋は寒い。 うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)の老人ホームは、南側にリビング兼食堂を設けてあるので、半分ほどの居室は北向きになる。 残りの東向きの部屋があたればいいのだが、都合よく空きは出ない。 というわけで、…

些細な違和感が認知症のサインかも。。。。。

ほんの少しの違和感が、認知症の始まりだったりする。 親の友人のことだ。うちの親が高齢なら、親の友人も高齢、もう八十歳は超えている。うちの親が認知症なら、この人もいつ発症するかわからない。 夏にボケたのではないかと思ったことがあった。 お中元の…

寝たきりでは「お散歩」も。。。。。

寝たきりの人を「寝かせたまま」は、よくない。 しかし、動かすのはとても大変だ。どこかへ連れて行こうとしても、自力で身体を支えることのできない人を車椅子に乗せるのは、二人がかりだ。 うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)は脳梗塞の後遺…

介護は見捨てないが、医療は。。。。。

終末期近くでも、リハビリは続く。介護では。 医療では、認知症で胃ろうで寝たきりとなると、終末期とみなされ、リハビリの対象から除外されるようだ。うちのおばあちゃんの例のように。 もう何をしてもムダ。あとは看取るだけ。それが医師や病院の見解だ。…

介護施設に面会に行くと。。。。。

やはり「施設」は「住宅」より重度の入居者が多い。 うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)の老人ホーム(特養ではない一般の、有料老人ホーム)に面会に行くといつもそう思う。 玄関から、おばあちゃんの部屋に行くまでに多くの老人に出会うのだ…

認知症の人に伝わらないのは。。。。。

コミュニケーションとは「共感」だそうだ。 共感、同じ思い、それがないと人と人とは上手に人間関係を保てない。 どんなに丁寧に時間をかけて説明しても、共感されなかったら終わりだ。 言葉を替えたら、「何かを伝えるには、「共感」が必須条件」だとも言え…

介護パジャマには替えズボンを。。。。。

パジャマの「上」だけが残る。いたまないから。 老人介護用としてパジャマは三点セットにしてほしい。パンツ(ズボン)が二点付いたもの、紳士服の替えズボン付きのスーツのように。 うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)のタンスには、パジャマ…

老人施設、入居してみないとわからない。。。。。

施設は入居してみないとわからないことが多い。 うちのおばあちゃん(84歳、胃ろうで寝たきり)は「サ高住」に五年半ほど住んでいた。施設ではなく、住宅、介護サービス付高齢者住宅。 今年の春に訪問診療料金の改定があって、従来の料金では「胃ろうケア…

認知症介護の二言三言。。。。。

笑顔で「だいじょうぶ」と言って安心させる。 これが認知症介護の基本、いろはの「い」、出発点だと思う。 介護職の人に教えてもらったのだが、これなら誰でもできる。 認知症の最大の敵は不安感、最大の「みかた」は安心感。 不安の原因を探して、一つ一つ…

胃ろうで寝たきり、84歳の誕生日。。。。。

誕生日には花、プレゼントの定番だ。 普通はそれでいい。うちのおばあちゃんは胃ろうで寝たきりで認知症だが、それでも花を見ると喜んでくれるだろうか。そこが問題だ。 二年前まではケーキを買って行ったのだが、胃ろうでは。去年はプリザーブドフラワーを…

認知症では、年金の現状報告も住民票コードも。。。。。

誕生日には年金の現状報告がついてくる。 毎年誕生日のある月には「年金のハガキ」を出さねばならない。高齢者だから「生きてるかどうかの確認」なのだろうか。 そんなことを個人に問い合わせしなくても、お役所の間で相互に情報交換して処理すればいいもの…

認知症では誕生日も正月もない。。。。。

介護に連休も祝日も関係ない。 三連休だし、おばあちゃんの誕生日も近いし、天気もいいし、ということで施設に面会に行った。近い施設に転居したので、電車で一時間だ。 近くなっても、行きたくないという気持ちは変わらない。どんな様子だか気になるし、行…

おかずを左に置いたら食べてくれないのは。。。。

認知症は、予備軍(一歩手前の人)を入れると800万人だそうだ。 先ほど見ていたテレビで言っていた。「若年性アルツハイマーの母を介護する独身女性」の日常を紹介し、「早期発見、早期治療を」で終わった。 66歳のお母さんは発病から六年、一分前のこ…

認知症というのは病名ではない。。。。。

「認知症という名前の病気はない」らしい。 介護ライターという職業があるそうだ。今や老人介護は国民の近い将来をゆるがす大きな社会問題になっているから、あって当然だろう。 物書き(=ライター)には小説など「事実ではないこと」を書く人と、現実社会…

介護は逃げられない。。。。。

苦手なこと、嫌なことからは「逃げていい」らしい。 それがストレスを減らし、人生を成功させる秘訣だという人がいる。苦手なことをせず、得意なことを伸ばせば、その分野で良い結果を得られるから。 自分にとって嫌なことというのは、能力的に不足していて…

介護されて生きる十年、二十年。。。。。

我が家の認知症介護は六年を超え、七年目になる。 介護七年生、最初の脳梗塞の発作からすると、十年生だろうか。介護されて生きる期間がこんなに長くなるとは、本人も思っていなかったはずだ。 うちのおばあちゃん(83歳、胃ろうで寝たきり)は長男の嫁だ…

胃ろう、第三の選択肢がないのが。。。。。

家族にとって、胃ろうの選択は大変難しい。 回復後除去という一時的使用ならば悩むことはないが、回復の見込みのほとんどない老人の場合、この選択は「命の期限」を選ぶのと同じになる。 突き詰めて言えば、「生かすか、殺すか」であり、「延命か、看取りか…

胃ろうを付けた人、付けなかった人。。。。。

胃ろうを付けても、付けなくても後悔する。 胃ろうによる延命が「生命倫理的に、また、社会正義としてどうか」という高い見地からの議論は、「他人事」で余裕のある時に考えればいい。 「自分の親が」という立場になると、もっと現実的に「どちらに利がある…

老人介護、一日九回のオムツ交換は。。。。。

寝たきり老人のオムツ交換はラクではない。 うちのおばあちゃん(83歳、要介護5、胃ろう、寝たきり)の入所先では、オムツ交換は一日に九回、その都度体位(身体の向き)も変更してくれる。 半身麻痺があり、寝たきりが一年にもなって筋力が落ち、寝返り…

胃ろうの選択で悩んだら。。。。。

胃ろうを付けるか、付けないか。 胃ろうによる延命が「生命倫理的に、また、社会正義としてどうか」という高い見地からの議論があるが、それは個人としてはあまり参考にならない。 「自分の親が」という立場になると、何よりも望むのは「本人がラクに・・」…