すぐ入居できる老人施設には。。。。。

冬になると北向きの部屋は寒い。

うちのおばあちゃん（８４歳、胃ろうで寝たきり）の老人ホームは、南側にリビング兼食堂を設けてあるので、半分ほどの居室は北向きになる。

残りの東向きの部屋があたればいいのだが、都合よく空きは出ない。

というわけで、おばあちゃんも北向きの部屋（窓が北側）に入居した。下見に行った時は三月だったが、曇りの日だったので相当冷えていた。

「寒いですね」と言うと、案内してくれた施設の担当の人から、「皆さん、冬には窓用のボードなどを置いてますよ。」というアドバイスがあった。

今年は暖冬傾向という予測だったのに、この時期に「年末寒波」のような寒さだ。少しづつ寒くなるのと、急激に寒くなるのとでは全然違う。

急激な気温低下は老人には特にこたえる。そこで、「窓用あったかボード、Ｌ」を買って施設の部屋の窓に設置しに行った。寒波の前に。

気休めかもしれないが、窓からの冷気が減ったように思える。

この日もおばあちゃんは少しもしゃべらなかった。冬になると日照時間が短く、脳が寝てばかりいるのだろうか。それとも、隠れ脳梗塞か？

老人施設は新設以外はどこも何ヶ月か何年かは待機しないと入居できない。が、ここの施設には待機者登録もせずに入居できた。

実は先客がいて、「その人の答えを待って」という状況だった。そちらが入居すると言えば、あきらめるしかない。

なぜ入居を辞退したのかは知らないが、家庭の事情もあるのだろう。が、北向きだということ、また騒音、それらを考えたのかもしれない。

ここの施設は近くに国道や高速道路があり、窓を開けているとそれなりにうるさい。老人は耳が遠いから問題ないとも思うのだが。

悪いことばかりではない。車で施設に通うには便利だ。

「すぐに入居できる」ということを優先するなら、小さいことはどうでもいい。老人は待てない、待っていたら「あの世」に行ってしまうから。

「少しでも良い施設に」とは思うが、今の時代、施設を選んでなどいられないのでは？　妥協していかないと前には進めない。

何度も言っているが、今回の転居は大成功だった。「介護は第一に人」、設備や環境はその次だと思う。