2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
ナースコールのコードは盲点だった。 ナースコールはベッドの柵にくくりつけられている。老人がベッドに横になって手の届くところに。簡単に手が届くようになっていないと緊急時に役に立たない。 それを使って首をしめる、とは・・・そこにちょうどよくコー…
ナースコールは老人施設には必ずあるものだ。 それで老人が同室の老人を殺すとは・・あまり誰も考えなかっただろう。このニュースは驚きでもあり、納得でもある。確かにコードがあれば殺せると。 報道されたのは以下のような内容だ。(NHKのサイトから引…
車椅子の「履き替え」というか、「上履き」車椅子に替えるというか。 歩行困難になった老人を近所の診療所に連れて行くとしたら、車椅子だ。 が、今でも多くの開業医では、土足厳禁、玄関でスリッパに履き替えるようになっている。 以前おばあちゃんを老人マ…
<That's Ninchi Show No.373 > ミキサー食からキザミ食(普通食を刻んだもの)に戻すのも簡単ではない。 おばあちゃんが三回目の脳梗塞発作を起こしてから一ヶ月が経った。嚥下能力が落ちていたので、ずっとミキサー食(流動食)だ。 前回は入院していたが…
認知症を学び、知り、理解できても、何もラクにはならない。 先日テレビで認知症フォーラムを見ていたら、家族の会を代表してこんな意見を言う人がいた。その言葉に「そうだ。そうそう」と思った人も多いのではないか。 正確には、こういう感じだった。「認…
ゆとりは誰にでも持てるものだ。 時間は限られている。その中で「すべきこと」をすませ、自分の時間を作る。そのためには全てのことをさっさと手際よく進めねばならない。 認知症の介護はそうはいかない。効率とは正反対、やたらと時間をとられて、結果も思…
病院では「延命治療拒否」は難しいのだろうか。 「延命はいらない」と本人が決めていて、家族にも伝えてあった場合、「その時」に救急車を呼んではいけない、と聞いたことがある。 救急隊は蘇生措置にとりかかり、搬送先の病院では延命治療がなされるから。 …
もう一つ、「その時」の選択がある。 もう回復の見込みのない、「その時」のことだ。痛みをこらえるか、鎮痛剤や麻薬(モルヒネ)を使うかという、二者択一の選択をする場合が。 本人に代わって家族が決めることもある。本人に判断能力がないと思われるとき…
「親を看取る、その時あなたは」どうするか。 たとえば親が元気な時すでに「延命はいらない」と決めてあり、周囲にそれを伝えてあったとしても、細かい指示があるかというと、そうでもないだろう。 「延命」とは、それはどの程度までを指すのか明確なものが…
「最期は病院ではなく自宅で」と考える人は増えているのだろうか。 政府は医療費の膨張を抑えるために、老人の在宅医療を推進している。在宅介護と合わせて、老人福祉にかかる費用を削減する必要があるからだ。 税収が減り予算は足らないのに老人は増える。…
おばあちゃんの紙オムツを毎週土日に補充しに行く。 老人マンションは介護施設ではないから、掃除や買い物は家族の仕事だ。介護保険の枠が余っている時は週に一回の部屋掃除をヘルパーさんに頼めるのだが。 ヘルパーさんが毎日の洗濯をしてくれるのは有難い…
認知症だと、突然「ひとが変わった」ようになる。 認知症の人の対応のしかたを心得ていても、突然の変化にはついていけない。普通じゃ考えられないような変身ぶりで、驚いて「対応の切り替え」がまにあわない。 感情の起伏が激しいし、それを抑える部分が壊…
出口が見えないときは、自分(主観)から離れて見てみる。 認知症の介護はストレスが大きい。ストレス解消の方法(趣味や運動など)があっても、友人に話を聞いてもらったりしていても、どうにもならない時だってある。 たとえば次のような時だ。堂々巡りで…
何も言わないようになると、介護がラクなのだろうか。 わけのわからないことを山ほど聞かされていたころは、確かにそう思っていた。もっと認知症が進んでおとなしくなったらラクでいい、と。 先月三回目の脳梗塞発作が起きて、おばあちゃんは数段階も認知症…
親のためか、自分のためか。 親の介護のために仕事をやめる人が年間14万人を超えているらしい。自分の生活を大事にして、なおかつ納得のいく形で親を看取ることは難しいのだろうか。 厚生労働省の調査によると、「介護を理由とする離職」は1995年から…
うちのおばあちゃんの点数は73点だ。 敦賀温泉病院の生活支援アンケート、試してみた。おばあちゃんは要介護3で老人マンションに暮らしていて、訪問診療(内科医)を受けている。 介護認定は脳梗塞発作の前だったから、次の認定では要介護4になるだろう…
<That's Ninchi Show No.372> 認知症かどうか迷っているとき、これは使える。 敦賀温泉病院の玉井先生が考案した、47項目のアンケートが注目されている。医療と介護の連携、予防医療という点でも、認知症の早期発見という点でも。 敦賀温泉病院生活支援…
家族にとって「いつも笑顔で介護」というのは不可能に近い。 認知症でなければ可能だ。それは一般の人には理解できないかもしれない。「認知症の家族を持つ人ならでは」の複雑な気持ちは共感してもらえないだろう。 また介護職の人にもわかってもらえないだ…
脳はラクをしようとするものだ、そうだ。 ほっておくと、ラクな方へラクな方へと行き、働こうとしない。だから、意識的に脳を使うようにしないと、自分でそういう方向へ自分を追いこまないと・・認知症になる。 うちのおばあちゃん達を見てよくわかった。当…
「フリーズする脳」というのは何年も前から世間に知られていたようだ。 突然かたまるのは、認知症の老人だけではないらしい。若い人も思考停止になるとか。若い時から継続して脳トレが必要ということだろうか。 認知症の場合は、周りの人が気をつけて話しか…
老人介護とは、行き着く先は看取りだ。 いくつもの介護本に混じって次々と「看取り本」も出版されるようになった。余裕がなく広告を読んでいるだけだが。看取りの考え方から、How To まで、いろいろある。 昨日の新聞広告で見たのが、長尾和宏医師の著作「”…
<That's Ninchi Show No.371 > 突然かたまる、フリーズ、動作停止になる。 人間が「作動中に停止」ということがあるとは、思ってもみなかった。食事中にスプーンを持ったまま動かなくなるなどと。「口に入れる」のを忘れるなど、考えられない。 そういえば…
<That's Ninchi Show No.370 > 食べている途中で手が止まるようになった。 脳梗塞の再発から二週間がたった。今回の発作で歩行困難がひどくなった上に、食事にも支障が出た。嚥下機能が低下し、とうとうミキサー食に移行している。 ミキサー食では見た目が…
介護のマニュアルには書いてあるのだろうか。 オムツを用意する時期や、オムツの勧め方。たとえば、失禁が三回あったらパンツ式オムツを準備する。連続するようになったら、説得して着用させる、とか。 育児マニュアルには離乳の時期やオムツはずしの時期が…
<That's Ninchi Show No.369 > 動けなくなると、痛みもストレスも増大する。 おばあちゃんは脳梗塞の再発によって、寝返りも難しくなった。首は問題なく動くので、ある程度は見たい方向を見ることができるが、大きくは位置を変えられない。 老人マンション…
<That's Ninchi Show No.368 > 車椅子の選び方、検索するといくつも出てくる。 が、「認知症で歩けなくなった老人にはこれ」というものはない。まだ探し出せていない。買うことになって三日間、空いている時間にネット検索しているのだが。 身体の大きさに…
<That's Ninchi Show No.367 > ミキサー食では食べる楽しみが減る。 三回めの脳梗塞発作が起きたせいなのか、少し嚥下障害が出ている。前回も発作後数日間は嚥下困難になり、病院で嚥下リハビリして食べられるまでになった。 今回は入院していないので、リ…
いよいよの時の「お迎え」についても調査されているそうだ。 父母や配偶者など、先立った親しい人が最期に「あの世から迎えにきてくれる」という「お迎え」は、病院では少なく、自宅や老人ホームなどでは多いらしい。 こんなことまで、いったいどうやって、…