認知症の薬、医学
「認知症の治療」という言葉だけがある。 世間には「認知症は病気で、完治はできないが治療薬はあり、進行を遅らせることが可能で、専門医もいる」と思う人も多くいる。 「専門医に行けば、しっかりと診断がつき個人個人に合わせた治療方針を立ててもらえる…
薬効があれば必ず薬害もある。 実母と義母、親が二人ほぼ同時に認知症になって、そのストレスと疲労から喘息の発作が出るようになった。 親は財産を残してはくれないが、最後の最後になって思いもよらない「完治しない一生ものの持病」を与えてくれた。 喘息…
脳の活性化に、音楽が使える。 音楽は脳神経細胞を刺激し、血流を改善する効果があるとか。「音楽療法」という言葉を最近よく耳にするが、認知症にも使えるようだ。 神経細胞(ニューロン)が情報(電子)をどういうふうに細胞内に取り込んでいるのだろうか…
認知症の人も精神科系の薬でおとなしくなることはある。 そうは言っても、誰にでも効くとは限らないし、効いたとしても効果が一時的だったり、思うような効果が出てなかったり。 使ってみて「効果もなく、副作用もない」のならマシだが、「効果はあるが、副…
「イソプロテレノール」が脳細胞の減少を止めるらしい。 アルツハイマーの新薬ができる可能性が高くなってきた。イソプロテレノールという既存の薬にその効果があるという。 この薬は不整脈や喘息治療に使われているそうだ。 不整脈といっても何種類もある。…
認知症の薬の副作用が問題になっている。 以前から「効果が期待できない割りに副作用が強い」と言われていた。 それでも「もしかしたら効くかも」という願いから使われている。 本人というより家族の「気休め」や「お守り」のようなものだ。 実際に使ってい…
高齢者の残薬が問題になっている。 「飲めずに飲み残した薬が山積みに」という新聞記事があったが、残した理由の一つには「処方された薬が多すぎる」ということだろう。 年をとると身体のあちこちに不具合が出るもので、その一つ一つに薬を出していたとする…
脳はラクをしようとするものだ、そうだ。 ほっておくと、ラクな方へラクな方へと行き、働こうとしない。だから、意識的に脳を使うようにしないと、自分でそういう方向へ自分を追いこまないと・・認知症になる。 うちのおばあちゃん達を見てよくわかった。当…
脳梗塞の三割は心房細動によるらしい。 不整脈(心房細動)が原因で、心臓内で大きな血栓ができ、脳に運ばれて脳梗塞を起こすことを、心原性脳塞栓というそうだ。うちのおばあちゃんの診断名はこれだ。 おばあちゃんは七十歳を超えたころ、動悸や息切れ、め…
DHA(ドコサヘキサエンサン)は認知症に効くと前から言われてきた。 最近やっとそれが立証されたようだ。報道によると、アルツハイマー型認知症患者の細胞から作った、I P S 細胞を使って実験観察をしてそれがわかったそうだ。 「DHAが脳細胞の死滅…
認知症には誰にでも抑肝散、という考えは誤りだ。 漢方薬は個人の「証」をみて、その時その時で適した処方をするものだから、病名が同じで、症状が同じなら同じ薬とは限らない。「誰にでも効く」という考えは誤りだ。 「証」が合わなければ効果があるどころ…
認知症の場合、脳の可塑性も失われるのだろうか? 哺乳類の脳細胞は大人になると損傷したら再生されないらしい。嗅球と海馬、この二つの例外を除いて。脳梗塞や事故により脳が壊れ半身不随になるのは、そういう理由からだ。 しかし、リハビリによって動かな…
発達障害と認知症は似ている。対処法も共通部分がある。 共通点は、1) かたづけられない。 2) 一つのこと(もの)に異常に強くこだわり、絶対にひかない。 3) 相手の気持ちを推しはかることができない。(思いやりがない) 4) 一つのことしかできな…
発達障害と認知症は似ている。 どちらも脳の機能障害という点が一致するから、症状として現れるものも似てくる。 昨日、テレビで「大人の発達障害」というのを見たが、「これは認知症!」と思った。 発達障害の人の家族の苦労話は、「認知症家族」そのままだ…
認知症老人にリハビリをさせるのは簡単ではない。 覚えられないとか、リハビリの必要性が理解できないとかもあるが、何よりもリハビリをしようという気にならないことが理由だ。 認知症老人は無気力になる。何をする意欲もなく、やる気が全くない。 また何か…
記憶にない記憶がある 自分では記憶していると思っていないことも、実は脳の中には記憶されている。 自動的に保管された無意識の記憶とも言える。記憶とは不思議なものだ。 作家などの文筆業の人がしばしば言っているが、執筆中に「神が降りてきて文章を書い…
近年、認知症患者への抑肝散の投与が増えているが、調べてみると濫用について警告している人もいる。安易に使われている現状をおかしいと思う人もいるようだ。 現状、日本での漢方薬の使われ方は本来の使われ方ではないから、安易に広く使われると、いろんな…
「抑肝散」という漢方薬の名前をしばしば耳にする。認知症の家族がいると。 認知症の異常行動(BPSD)を抑えるのに、よく使われているようだ。 *「怒り」を抑えるらしい。それなら、「介護拒否」にも効くだろうか。 漢方は、西洋医学と違って「臓器」を…