薬効もあれば薬害も。。
薬効があれば必ず薬害もある。
親は財産を残してはくれないが、最後の最後になって思いもよらない「完治しない一生ものの持病」を与えてくれた。
喘息発作とはストレスにより気管支が狭くなって呼吸困難になる状態をいう。薬で気管支を広げるという治療になる。
気管支拡張剤には飲み薬だけでなく、ホクナリンテープという貼り薬があり、呼吸状態が悪くて薬がのどを通らない時にも使える。
皮膚に貼るだけだから、飲み薬と違って胃を荒らすことはないと思って日常的によく使っていた。
この貼り薬について、医師や薬剤師から副作用や薬害についての説明はほとんどなかった。
薬を出した医師は「24時間有効だから、交換は一日一回、お風呂上りに位置をずらして貼りなおせばいいから」と説明された。
薬局の薬剤師は「皮膚の弱い人、かぶれやすい人は貼る位置を毎日変えてください」とだけ。
しばらくして、寝る前に動悸がひどくなり眠れなくなった。
副作用を調べてみると、「動悸」とある。
喘息発作の多くは睡眠不足の時に起こる。貼り薬を貼ったせいで睡眠不足となり、呼吸状態が悪化してしまった。
発作を誘発するような薬、害だけがあって利点は全くない。
そこでお風呂上りに貼るのをやめて、朝起きてから貼ることにした。
ネットでよく調べてから使えばよかったと後悔している。
「お風呂上りに貼り薬、効果的ではあるが同時に副作用も強く出るので要注意」だということがネットからわかった。
体温が上昇し、血行の良い状態のお風呂上りには、皮膚の吸収力が強くなり、薬効が顕著に出るらしい。
薬効が最大なら当然、薬害も最大級になる。
貼る位置もよく考慮しなくてはいけないそうだ。
皮膚の薄いところほど薬の成分が多く浸透するという。
湿疹を繰り返して、火傷の跡のように薄くなってしまった皮膚ばかりで、ふさわしい所がなかった。
ネットでは比較的皮膚の厚い部分として「背中」を推奨している。
アレルギーのない人、湿疹の出ない人は背中がいいのだろう。
そんなことも知らずに使っていたことに、自分でもあきれる。
もう一つあきれることに、「貼り薬は胃にやさしい」という大きな誤解をしていたことがある。
胃を経由しなくても胃腸を害することがあるらしい。
アルツハイマー病にも貼り薬(リバスタッチ)が出ている。
嚥下力が弱って飲み込みにくい老人には便利だ。
貼り薬なのだが、副作用として「消化器症状」とある。
薬効としては脳の活性化で、脳の神経細胞を刺激し興奮させるので「食べてなんかいられない」状態にしてしまうのだろうか。
うちの親が脳梗塞になった時、いつも吐き気や食欲不振などの胃腸障害が出ていた。
脳の特定部分に刺激があると、胃腸障害が出るようだ。
このように、一般大衆の知らないことを医師や薬剤師が教えてくれたらいいのだが、制度としてはあっても現実は・・ないに等しい。
ひどい薬害が出たら「忙しいから」ではすまないだろう。
個人個人で情報収集して自分を守るしかないのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1180>