2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
<That's Ninchi Show No.329 > 歯科医による定期的な口腔ケアで誤嚥性肺炎のリスクが減る。 訪問歯科の請求書が届いた。おばあちゃんの老人マンションが契約している歯科クリニックからだ。12月分(計二回診療)は3040円。 医療保険分が1790円、…
<That's Ninchi Show No.299 > ふり返ってみれば、知らなかったからできなかったことが多い。 よく考えて決める。そして決めたらふり返らない。「あの時こうすればよかった」と思わない。これは胃ろうについて悩んでいたときに友人から聞いた言葉だ。 しか…
<That's Ninchi Show No.298 > 施設で逝くというのは、病院とは全然違う。表玄関から堂々と帰宅できる。 そういう話を聞いたことはあるが、実際にそうとは思わなかった。デイサービスのお年寄りも使っている表玄関から帰れるなどとは。ちょっと考えられな…
<That's Ninchi Show No.297 > もう長くない人が隣にいても、施設の朝はいつもと変わらずにぎやかだ。 いつものように、大きな声で騒ぎまくる老人や、歌い出したらとまらない老人がいて、おばあちゃんのベッドの側にも、常にいろんな音が来る。その中で、…
<That's Ninchi Show No.296 > 危篤は何回もあり、何回も覚悟する。それを繰り返して、ほんとうに終わる。 2011年の五月に拒食になってから、七月に突然食べ始めるまでは、いつも危篤を覚悟していた。医師に「生きているのが奇跡」と言われたくらいだ…
<That's Ninchi Show No.295 > 何回も病気で寝こむと、「寝たきり」になる日、最期が近くなる。 老健(介護老人保健施設)に十月に入所したときは元気だったが、翌年の一月から病気がちになり、良い、悪いを繰り返しつつ、体力が落ちていった。 1月13日…
ストレスを増やさない、そのためには気持ちの切り替えが必要だ。 また一日をムダにしてしまったと思うことがある。自由に時間を使えないから、するべきことが多過ぎるから、自分のことは何もできないで一日が終わる。 自分のことを第一にして、空いた時間に…
<That's Ninchi Show No.328 > 介護保険制度がいつまで有効か、十年二十年このままでいけるのか、誰もが危惧しているだろう。要介護老人は増え続けるが、社会の生産力は減り続け、税収も減る。 どう考えても、介護サービスの本人負担が徐々に値上げされる…
<That's Ninchi Show No.327 > 認知症とアポトーシス(細胞の自然死)は関係が深い。 認知症の発症メカニズムを見ると、アルツハイマー型でも脳血管型でも、原因と経過は異なるが、結果的に両方とも脳細胞のアポトーシスに至って発症する。 細胞死には、ア…
<That's Ninchi Show No.294 > 正解は一つ、そんな単純なものではない。認知症の介護は。 介護職の方々に「どうしたらいいのでしょう」と質問しても、はっきりとした答えが出ないことが多いのは、そういうことかもしれない。答えがわからないのではなく。 …
<That's Ninchi Show No.293 > 認知症の介護は、正解はない(のかもしれない)、疑問だらけだ。 専門職なら、介護職ならと、質問しても答えがないことがある。「わかりません」と言われるとどうしたらいいのか。いろいろ知っているはずと思って頼りにして…
<That's Ninchi Show No.292 > 認知症老人の家族は、たとえれば無期懲役の囚人と同じだ。 それぐらいのストレスがある。場合によっては、終身刑になるかもしれない。目に見えない鉄格子で、自由を束縛されている。心の自由を、行動の自由を。 認知症老人を…
<That's Ninchi Show No.291 > 整形外科や接骨院では、訪問リハビリ(マッサージ)をしている所もある。 「どこへも行きたくない」、「病院は嫌だ」という認知症老人にとって、訪問リハビリのサービスはとても有難いものだ。無理に連れて行こうとすると、…
できることだけを見る。 認知症の人は日々、少しづつ「できること」が減り、「できないこと」が増える。それをわかっていても、実際できなくなったことを目にすると家族としてはショックだ。 認知症介護のストレスの一つだ。昨日まではできていたのに、発病…
<That's Ninchi Show No.326 > 認知症は型によって症状や経過が違う。それにあわせて対応も違ってくる。 認知症は、運動機能が保持されている「てくてく型」と、運動障害が早くから出てくる「よろよろ型」がある。身体機能、運動能力という点ではっきり分…
<That's Ninchi Show No.290 > 認知症老人は時に自分のことも考えていないような、不利な行動をする。 自分の生存に関わることすら無関心で、放棄する。身体が不自由でもなく、頭も働いていて助けを呼べるのに、何もしない。社会性をなくし、誰の言うこと…
<That's Ninchi Show No.289 > 認知症老人の一人暮らし、危険もいっぱいだ。 まず火事の心配がある。台所やお風呂の空焚き、仏壇のろうそくや線香の火の不始末、ストーブの消し忘れ、その他。 おばあちゃんは認知症が出る前には毎日朝夕必ず、仏壇に線香を…
<That's Ninchi Show No.288 > 認知症老人の一人暮らし、心配は尽きない。 認知症が出るまでは老人一人で不自由なく暮らせる。週に一回とか、二回のヘルパーさんの訪問があれば、なおのことだ。遠くに住んでいる息子や娘に頼らずとも。 ところが、認知症が…
<That's Ninchi Show No.287 > 説得はできないが、納得はしてもらえる、たとえ認知症でも。というが・・・ 論理的な説明は理解できないが、感情に訴えれば納得するということだろうか。たとえば、親子の情で、みんなが困っていると言って、ひたすら頼めば…
老人が聞き返すのは聞こえていないだけではない。 老人は何度も聞き返すから、もっと大声で言わないといけないのかと思う。 が、声の大きさの問題でも、声の高さ(周波数、老化によって聞こえにくい音域が生じる)の問題でもないこともある。 認知症の場合は…
<That's Ninchi Show No.286 > 認知症老人の不安は、どうすれば消えるのだろう。 不安感が認知症の異常行動(BPSD)を増大させているそうだ。それをなくすには、不安のもとは何かを探り当てて、ふさわしい処置をすることだろう。 個人個人で不安のもと…
<That's Ninchi Show No.285 > 「ころんだ」と聞くと、「年のせい」や「足が弱ったな」ですませてしまいがちだ。 老人は確かによく転倒する。よろけるし、ころぶし、立ち上がろうとしてふっと倒れることも多い。本人もそれを自覚し気をつけていて、ころば…
<That's Ninchi Show No.284 > 土曜日はケアマネージャーさんも休みだ。 介護に休みはないが、当然順番に休みをとっている。今の担当ケアマネージャーさんは土曜日が休みらしく、土曜に老人マンションに行くといつも会えない。前任の人はよかった。土曜以…
<That's Ninchi Show No.283 > 食べるものの好み、量の変化と認知症とは関連があるようだ。 認知症の発症は、注意して見ていないと気づかないものだ。が、あとから考えてみたら、発症前と発症後では実に多くのさまざまなことが違っていて、どうしてこの違…
周囲に認知症だと知らせるのは、身内としてはためらうものだ。 家族として、認知症だと認めるのにも時間がかかる。そう思いたくない気持ちが、うつ病だの、パーキンソン病だの、他の病気の可能性を探らせる。 いろいろ検査をして、最後に残るのが認知症だ。…
<That's Ninchi Show No.282 > ついに、ここまで来たかと思う瞬間が何度もある。 認知症の進行は、はっきりとは予測できないから、いつも突然だ。そろそろかなと思っていても、同じ状態が続いていると、つい油断する。心構えを忘れていると、突然次の段階…
<That's Ninchi Show No.281 > 介護に携わっている人々のこと、一般にどれだけ知られているのだろうか。 介護と関係のない時は、これほどたくさんの人が介護の現場で働いているとは思わなかった。介護保険制度が始まって十年ぐらいたつが、いまだにあまり…
胃ろうでは「難民」になり、家族がいないと「漂流」する。 昨日たまたま見たテレビで、また介護の問題点をとりあげていた。介護が必要になっても、どこへも行くあてのない老人が少なくないということだ。 終の棲家がなく、施設を転々とすることを「漂流」と…
<That's Ninchi Show No.280 > 高齢者には自分史を書いておくことを勧めたらどうだろう。 読み書き算盤、その中でも、高齢者は「書く」ことを一番に「やらなくなる」傾向にある。日常の買い物でざっと計算はするし、新聞のテレビ欄ぐらいは読むが、書くこ…
<That's Ninchi Show No.279 > 普通、「今」という時間はどの人にも共通で、普遍的なものだ。 しかし、認知症老人には、それは通用しない。見ているものも違えば、聞いている音も違う、そういう幻視幻聴があるだけでなく、時間までこちらの世界とは違って…