これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

介護と制度(再)

これが認知症なんだ (294) 正解はない

<That's Ninchi Show No.294 > 正解は一つ、そんな単純なものではない。認知症の介護は。 介護職の方々に「どうしたらいいのでしょう」と質問しても、はっきりとした答えが出ないことが多いのは、そういうことかもしれない。答えがわからないのではなく。 …

これが認知症なんだ (293) 答えがない

<That's Ninchi Show No.293 > 認知症の介護は、正解はない(のかもしれない)、疑問だらけだ。 専門職なら、介護職ならと、質問しても答えがないことがある。「わかりません」と言われるとどうしたらいいのか。いろいろ知っているはずと思って頼りにして…

これが認知症なんだ (292) 後悔しないように

<That's Ninchi Show No.292 > 認知症老人の家族は、たとえれば無期懲役の囚人と同じだ。 それぐらいのストレスがある。場合によっては、終身刑になるかもしれない。目に見えない鉄格子で、自由を束縛されている。心の自由を、行動の自由を。 認知症老人を…

これが認知症なんだ (291) かわらない

<That's Ninchi Show No.291 > 整形外科や接骨院では、訪問リハビリ(マッサージ)をしている所もある。 「どこへも行きたくない」、「病院は嫌だ」という認知症老人にとって、訪問リハビリのサービスはとても有難いものだ。無理に連れて行こうとすると、…

これが認知症なんだ (326) 一人がいいタイプ

<That's Ninchi Show No.326 > 認知症は型によって症状や経過が違う。それにあわせて対応も違ってくる。 認知症は、運動機能が保持されている「てくてく型」と、運動障害が早くから出てくる「よろよろ型」がある。身体機能、運動能力という点ではっきり分…

これが認知症なんだ (289) 火の不始末

<That's Ninchi Show No.289 > 認知症老人の一人暮らし、危険もいっぱいだ。 まず火事の心配がある。台所やお風呂の空焚き、仏壇のろうそくや線香の火の不始末、ストーブの消し忘れ、その他。 おばあちゃんは認知症が出る前には毎日朝夕必ず、仏壇に線香を…

これが認知症なんだ (288) ご近所

<That's Ninchi Show No.288 > 認知症老人の一人暮らし、心配は尽きない。 認知症が出るまでは老人一人で不自由なく暮らせる。週に一回とか、二回のヘルパーさんの訪問があれば、なおのことだ。遠くに住んでいる息子や娘に頼らずとも。 ところが、認知症が…

これが認知症なんだ (287) 納得する?

<That's Ninchi Show No.287 > 説得はできないが、納得はしてもらえる、たとえ認知症でも。というが・・・ 論理的な説明は理解できないが、感情に訴えれば納得するということだろうか。たとえば、親子の情で、みんなが困っていると言って、ひたすら頼めば…

これが認知症なんだ (286) 不安の分析

<That's Ninchi Show No.286 > 認知症老人の不安は、どうすれば消えるのだろう。 不安感が認知症の異常行動(BPSD)を増大させているそうだ。それをなくすには、不安のもとは何かを探り当てて、ふさわしい処置をすることだろう。 個人個人で不安のもと…

これが認知症なんだ (284) 土曜日

<That's Ninchi Show No.284 > 土曜日はケアマネージャーさんも休みだ。 介護に休みはないが、当然順番に休みをとっている。今の担当ケアマネージャーさんは土曜日が休みらしく、土曜に老人マンションに行くといつも会えない。前任の人はよかった。土曜以…

これが認知症なんだ (281) これから

<That's Ninchi Show No.281 > 介護に携わっている人々のこと、一般にどれだけ知られているのだろうか。 介護と関係のない時は、これほどたくさんの人が介護の現場で働いているとは思わなかった。介護保険制度が始まって十年ぐらいたつが、いまだにあまり…

これが認知症なんだ (280) 自分史

<That's Ninchi Show No.280 > 高齢者には自分史を書いておくことを勧めたらどうだろう。 読み書き算盤、その中でも、高齢者は「書く」ことを一番に「やらなくなる」傾向にある。日常の買い物でざっと計算はするし、新聞のテレビ欄ぐらいは読むが、書くこ…

これが認知症なんだ (271) 排便コントロール

<That's Ninchi Show No.271 > 介護拒否の対策として、「排便コントロール」も効果があるそうだ。 認知症だと、歩行困難などがあって運動不足になりがちだ。その上、食事もきちんと摂れないこともある。食べたつもりになっていて、食事を抜いてしまうとか…

これが認知症なんだ (270) 本人の意思

<That's Ninchi Show No.270 > 延命について、認知症老人本人の意思がわからないのが問題だ。 本人の意思は、案外それまでの日常の会話の中に見えているものだ。テレビで見たり、近所で聞いた話だったり、「延命」が話題になることも多い。それについて本…

これが認知症なんだ (268) 家族のストレス

<That's Ninchi Show No.268 > 認知症老人の家族が抱えるストレスは、想像以上のものだ。 親の介護で「うつ病」になったという話はよくある。女優や作家などの有名人でも多く、介護日記の出版や雑誌や新聞の記事で、しばしば目にする。 有名になれる程の、…

これが認知症なんだ (267) 嚥下訓練

<That's Ninchi Show No.267 > 嚥下リハビリ、経口摂取トレーニングが用意されていれば、胃ろうも安心だが・・ うちのおばあちゃんの胃ろう設置問題で悩んでいたとき、ケアマネージャーさんから、「一時的に付けるだけで、また食べれるようになったら胃ろ…

これが認知症なんだ (266) どこまでも

<That's Ninchi Show No.266 > 医療技術が進んで、高齢者でもいつまでも生きられるようになった。 そういう時代にあわせて、老人は各自どこまで(延命のレベルを)生きるかを前もって、認知症が出ないうちに、家族にはっきりと伝えておくべきだろう。本人…

これが認知症なんだ (265) 観賞用老人

<That's Ninchi Show No.265 > 嚥下能力(食べ物や飲料をのみこむこと)を維持するには、どうすれば? 認知症老人は「胃ろうで寝たきり」になったら、ほとんどが「会話ができない」「意思疎通が難しい」という状態になるのだろうか。施設や報道で見た限り…

これが認知症なんだ (264) 冷静になるには

<That's Ninchi Show No.264 > 経験から出てくる予測、これが家族にはない。 施設の職員さんや、訪問介護のヘルパーさんや、ケアマネージャーさんなど介護職の方々と、「素人」である家族との大きな違いは、「予測」ができるかどうかだろう。信じられない…

これが認知症なんだ (262) お食事エプロン

<That's Ninchi Show No.262 > 老人用にも「お食事エプロン」がある。幼児用と同じ用途だが、大きいだけに高い。 食べこぼしで、食事のたびに衣服を汚したら、着替えさせるのは大変だし、洗濯物が増える。タオルや、バスタオルを巻いて代用してもいいが、…

これが認知症なんだ (259) 朝食のパン

<That's Ninchi Show No.259 > 毎朝のパン、認知症老人は何を食べたかなんて覚えていない。 毎週、老人マンションに通って、食料の補充をする。飲料(野菜ジュース、牛乳、麦茶)と朝食セット(長期保存菓子パン、チーズ、ヨーグルト、バナナ)を買って冷…

これが認知症なんだ (255) 納得の介護

<That's Ninchi Show No.255 > 施設に入所しておしまい、ではない。家族の役割はその後も続く。 施設介護の利点はチームワークにある。介護というのは、そこにいる個人個人の資質によって決まる。個人の能力がすべてだから、サービスの質の格差は現実にあ…

これが認知症なんだ (254) 固定観念

<That's Ninchi Show No.254 > 「認知症だから」と決めつけて、すぐに結論を出すのはよくない。 家族も、医療、介護の関係者も、慣れれば慣れるほど、そういう固定観念が優先し、柔軟な発想を除外し、他の考えに至らないで、全てを認知症のせいにしてしま…

これが認知症なんだ (252) 本人も家族も

<That's Ninchi Show No.252 > 認知症介護は「本人のために」を考えると、「家族のために」はならない。 理想を言えば、「本人も家族も」両方とも利益があるような方法がいいのだが、現実は厳しい。本人が「他人の世話にはなりたくない。知らない人ばかり…

これが認知症なんだ (251) 予定がたたない

<That's Ninchi Show No.251 > 認知症老人の介護ほど、先の見通しの立たないものはない。 高齢者はいつどうなるかわからない。認知症でなくてもそうだから、認知症の発病後はそれ以上に「明日の見通し」が難しくなる。 いつまで今の状態でいられるか、医師…

これが認知症なんだ (240) 明るい介護

<That's Ninchi Show No.240 > 先日テレビで「認知症でも明るい介護」と紹介されていたが・・ これを見た多くの人は驚いたことだろう。アルツハイマーの母を介護する50代の娘、その暮らしをドキュメンタリー映画にしたそうだが、しんどい、きつい、厳し…

これが認知症なんだ (239) 家族の記憶

<That's Ninchi Show No.239 > 認知症が進むと、家族の名前その他、家族の記憶までも消えたように見える。 「記憶できない」ことから始まって、次々と「できないこと」が増え、身体を動かす能力も一つ一つ失われる。家族はそれを見るたびに、喪失感や将来…

これが認知症なんだ (238) 笑顔で介護

<That's Ninchi Show No.238 > 介護職の方々のように、「笑顔で介護」するべきとは思うが・・ 家族には、「笑顔で介護」は難しい。認知症でなければ、可能だが。発病前も、買い物や通院の付き添いに通っていたが、しんどくても笑顔で応対することができた…

これが認知症なんだ (237) 慣れる

<That's Ninchi Show No.237 > 何事も慣れるとたいしたことではない。 おばあちゃんが認知症を発病した時は、家族全員が大変なショックを受け、不安で眠れない日々だった。老人マンションに入居できてやっと落ち着いたが、その後も問題が続出し、将来への…

これが認知症なんだ (236) 隠れている

<That's Ninchi Show No.236 > 認知症老人がこれほど多いとは知らなかった。 おばあちゃんの発病前は、認知症が増えているとは聞いてはいたが、ここまでとは思わなかった。認知症老人を見たこともないし、自分の周囲にはそんな話は一切なかったから。老人…