これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

認知症の人の「自立」は。。

認知症に対して多くの人が思い違いをしている。 それが世間とのズレの原因で、そのために認知症の人とその家族の実情を正しく理解してもらえないという状況となっている。 世間が思っているようなレベルでは全然ない。 もっともっと困難で、苦労が多く、悩み…

認知症末期、心はどこにあるのやら。。

ひとは皆、外見だけで判断しがちだ。 うちの親のように認知症で寝たきりで「ほとんどしゃべらない」状態の老人などは、どう見られているのだろう。 もう何も考えていないと思われているかもしれない。 「暑い」「寒い」などだけでなく、「痛い」「気分が悪い…

介護施設に面会に行って。。

反応のない人に向って話しかける。 何を話しても返事はなく表情すら変わらない。 そんなの普通ではありえない光景だが、認知症では普通だ。 うちの親(86歳、胃ろうで寝たきり)に話しかけるといつもこんな感じで、返事などの反応があるのは一割にも満たない…

認知症の「ありのまま」を受け入れられない。。

「ありのままを受け入れる」ことから介護は始まる。 認知症の人の「ありのまま」というのは大変受け入れがたいもので、特に家族には難しい注文だと思う。 「壊れてしまった」というか、「別人になった」というか、「別人どころか人間とは思えない、宇宙人」…

徘徊をとめるのは難しいので。。

認知症の人の徘徊をやめさせることは難しい。 徘徊による事故が起きた時、世間は「家族は何をしていたんだ」と家族を責め、時には賠償などで責任を問われることにもなる。 そこには「家族には徘徊をとめられる」という世間(認知症の特性をよくわかってない…

徘徊、常同行動の一種の。。

常同行動の一つとしての徘徊もある。 「常同的周遊」と言われているが、「毎日いつも同じ場所をぐるぐる回って帰ってくる」ことのようだ。 「お年寄りの毎日の散歩」と違うのは、雪が降ろうが雷が鳴ろうが決まった時間になると誰が何と言おうと出て行くとい…

認知症介護、身内だから特につらい。。

介護ストレスには「他人、短時間、期間限定」が鍵だと思う。 中でも特に認知症介護は継続が難しい。家族が追い詰められることが多く、重圧におしつぶされ、心身を壊すことになりやすい。 そうならないためには「他人」を巻き込むことが第一だろう。家族だけ…

転倒骨折、大腿骨用ボルト。。

ボルトを見て思い出したことがある。 少し前からパソコンデスクの椅子(通販で買った金属製の回転椅子)の肘掛がぐらぐらしていた。 ひっくり返して状態を見てみたら、肘掛を本体につないでいた黒い金属製ボルトがどうやらダメになっている。 そのボルトを見…

徘徊、道順を忘れて家に帰れないで。。

妄想とは無関係の徘徊もある。 うちの親の徘徊は「家族に無視されて不安感が増し妄想が起きたこと」によると思われる。 なぜなら「サ高住」に転居してからは徘徊が消えたからだ。 認知症の人への常識的な対応すら知らない家族と違って、転居先の職員の人々は…

認知症を発症して九回目の誕生日。。

86歳の誕生日が過ぎた。 うちの親が認知症を発症してから九年、胃ろうで寝たきりになってから三年だ。よくここまで長生きできたものだ。 本人が誕生日を自覚しなくなって長い年月が経った。発症して一年ぐらいで時間や季節の感覚がおかしくなったからだ。 そ…

家族には夜間の徘徊は防げない。。

家族が徘徊をとめることは不可能に近い。 徘徊しないようにいつも見張っていても、徘徊しようとした時は一緒に付いて行くとしても、完全ではない。 家族は普通は深夜早朝は眠っている。その時認知症の本人も眠っているならいいのだが、そうでないことが多々…

最初の徘徊、駅へ息子を迎えに。。

場合によっては、徘徊の背景に妄想がある。 うちの親の最初の徘徊は最寄のJRの駅への往復だった。駅へ行く理由が全くないので「徘徊」とみなしていいと思う。 厳密には最初ではないかもしれない。当時は一人暮らしだったので、徘徊していても誰も気がつかな…

妄想が徘徊の原因だったら。。

場合によっては、徘徊の背景に妄想がある。 うちの親の最初の徘徊は最寄のJRの駅への往復だった。駅へ行く理由が全くないので「徘徊」とみなしていいと思う。 厳密には最初ではないかもしれない。当時は一人暮らしだったので、徘徊していても誰も気がつかな…

徘徊を防ぐために家族は(2)。。

徘徊を防ぐために家族にできることは何だろうか。 なぜ出て行くのかという理由がわからないにしても、家が楽しくて安心していられる場所だったら出て行かないだろう。 家にいると「何もすることがなくて退屈で出て行く」のだったら、何か興味のあることを用…

徘徊を防ぐために家族は。。

徘徊を防ぐために家族は何ができるのだろう? 認知症の人の徘徊には理由があるようだが、それは家族など周囲の人々にはよく理解できない理由であることが多い。 認知症の本人の頭の中の世界と、家族など普通の人の世界とは時に「時間・空間」が異なり、共通…

高齢の親の家を建てて(3)。。

使う人の立場で、何事もこれがベストだ。 だが、自分とあまりにも違う場合は「対象者の立場で考える」ことが難しい。現実はそうはうまくはいかないようだ。 そうしたつもりでも結果としては全く「はずれ」だったりする。 高齢の親の家を建てる時に、あれこれ…

高齢の親の家を建てて(2)。。

高齢の親の家、それなりに考えて建てたつもりだ。 前にも書いたように、トイレ・浴室・洗面脱衣室は広くして介助の時に備えた。以前の家の1.5倍~2倍ぐらいの広さだ。 廊下も居室も全て同一のフローリングにして、段差をなくした。 トイレ・浴室・玄関・階段…

高齢の親の家を建てて。。

十一月十一日(今日)はコンセントの日だそうだ。 今まで何軒かの家(といってもアパートの部屋)を借りて住んできたが、どこでも共通した問題点がコンセントの位置だった。 使い勝手を考えてない。必要な所になかったり、数が不足したり。 建てる時にもう少…

徘徊と、認知症の徘徊とは。。

徘徊とは、「あてもなくうろうろ歩き回る」ことだ。 それがこの言葉の元々の意味だが、毎日時間に追われている現代人には無縁の言葉だろう。そんな余裕がどこにある? ただし、無縁というのは家族が認知症になるまでに限られる。 認知症の人も、周囲の人から…

認知症の徘徊を防げない理由は。。

認知症は「わかりにくい」し、見えにくい。 初めて会う人などは「どこがおかしいの? 話し方も態度も普通だよ」と言うことがある。それほど外からはわかりにくい。 普通の領域と異常の領域とを行ったり来たりしているからだ。 いわゆる「まだらぼけ」という…

認知症は突然悪化する。。

認知症は突然悪化するように見える。 しかし、「アルツハイマー型は徐々にゆっくりと進行する」と言われているから、本人にとっては突然ではない。 初期では自分が壊れていくことを自覚する場合もあるので、本人は「ゆっくりと」進行するにつれて不安に思っ…

インフルエンザ予防接種、署名。。

またインフルエンザ予防注射の季節になった。 うちの親(85歳、胃ろうで寝たきり)は老人ホームに入所中なので、集団感染のおそれがあるから予防接種は必須だ。 この時期は毎年本人に代わって予防接種の問診表を書き、代筆者としてサインし、ハンコを押す。 …

歯科診療、認知症の人に配慮を。。

歯科診療でも認知症加算があるのだろうか。 ネット検索すると、「歯科診療特別対応加算」というのがあった。 障害者や乳幼児など意思疎通の難しい患者を対象とするようだ。 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、歯科診…

認知症、歯磨きできてると思っても。。

認知症の悪化と歯磨きは関係があるらしい。 口腔内の細菌が血液中に入って血管壁を傷つけ、場合によって脳梗塞や心筋梗塞が起こることは知られるようになった。 虫歯菌や歯周病菌の一部に血管壁を壊す作用があるらしい。 うちの親(85歳)は脳梗塞が再発する…

作り笑顔で介護ストレスに対処できれば。。

「つくり笑顔」でもストレス反応を抑えられるらしい。 ストレスがあると、それに対処するために交感神経が興奮して身体は「戦うか、逃げるか」モードになるそうだ。 それがストレス反応で、「闘争か逃走か反応」と呼ばれている。 山歩きで熊やイノシシに遭遇…

認知症は作られている。。

「認知症がつくられている」という考え方がある。 今の医療制度・介護制度の一部が誤っていて、認知症を発症させたり、認知症の人の症状を悪化させたりしているらしい。 確かに、「入院が長引くと認知症になる」ということは多くの人がみとめるところだ。論…

認知症、「施設はかわいそう」と言うが。。

今でも「施設に入れるのは、かわいそう」と言う人がいる。 介護施設は家族のいない人や、家族に世話してもらえない「見捨てられた老人」の行く所という古臭い固定観念のせいだろうか。 そういう人の多くは認知症の人と関わったことがなく、たぶん認知症がど…

認知症、「本人のため」を思うなら家族は。。

本人のためを思うなら、「家族第一」のように思う。 認知症の介護は家族にとって短期間でも大きなストレスとなる。 五年十年と長期間継続することは大変難しい。 これから認知症の介護が始まるという時、多くの場合で「認知症の本人のために最もいい方法を」…

介護者にも、傾聴と共感が。。

ケアラー(介護者)にも、「傾聴と共感」が必要だと思う。 認知症の介護は常に大小さまざまな精神的ストレスを伴う。 それが積もり積もると心身の不調をもたらすことにもなる。 そうならないためには、認知症の人を介護する側の人々(ケアラー)の話を聞き、…

認知症の作り話に「傾聴と共感」は。。

認知症の人に対しても、「傾聴と共感」が必要だろう。 認知症という病気はなく、認知症とは生活習慣病など数十種類以上の病気によって引き起こされた「症状」をいうそうだ。 いくつもの症状があるのだが、総称して(ざっくり言うと)脳機能障害という言葉で…