これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護者にも、傾聴と共感が。。

ケアラー(介護者)にも、「傾聴と共感」が必要だと思う。

認知症の介護は常に大小さまざまな精神的ストレスを伴う。
それが積もり積もると心身の不調をもたらすことにもなる。

そうならないためには、認知症の人を介護する側の人々(ケアラー)の話を聞き、共感してくれる人が必要になる。

介護の悩みやグチを心にためてないで、言葉にして外に出すと現実的な状況変化はなくても、それだけでストレス解消になるらしい。

じっくり聞いてくれて、「そうそう」と共感してくれる人がいるだけで違うのだが、ここに一つ問題点がある。

認知症介護の悩みは「認知症介護未経験者」にはよく理解できないことが多く、共感しにくいということだ。

世間の多くの人が認知症がわかっていないからだ。
医療関係者だって例外ではない。わかっていない人が多い。

わかっていない人々にいくら悩みを話しても、共感されることがないため心の癒しにはならず、かえって傷つくことにもなる。

夜間介護で睡眠不足だと言えば、「夜眠れないのなら、昼間に、デイに行っている間に眠ればいい」と言われるように。

共感が得られない場合は「よけいなイライラ」が増えるだけだ。
そういうことなら話さないほうがマシだ。

親戚や近所の人に問いかけられて「しんどいけど、だいじょうぶ」と答える人の中には、こういう理由で何も言わない人が含まれている。

介護の悩みを訴えても理解してもらえないから黙っている。
決して「だいじょうぶ」ではなくても。

こういう状態が長く続くと介護の継続が困難になるおそれもある。

誰か理解してくれそうな人をみつけて話を聞いてもらうか、もしくは介護日記などを書いて文章化するか、

何らかの形で心にたまったものを言葉にして外に出すことが必要だ。

言葉にして出すことでストレスの何割かは軽減されるらしい。
言葉の力、脳に与える力は侮れない。

周りの人、世間一般の理解がもっと進んで共感が得られるような社会になればいいと思う。






<That's Ninchi Show 2 No.1192>