これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

認知症でも入居できます

「認知症の方も入居できます」という表示は必要だ。 高齢者住宅が増えて、入居者募集の広告をよく目にするようになった。が、「認知症の方も入居できます」と書かれてあるのと、何もふれていないのとがある。 高齢になれば、ほとんどの人がいつかは認知症に…

施設のようで施設でない高齢者住宅

老人介護施設のような高齢者用住宅がどんどんできている。 近頃特に増えているのが、サービス付き高齢者専用賃貸住宅(サ高住)と住宅型有料老人ホームだ。これらは「施設のようで施設でない」という共通点がある。 介護サービスは付いているが、「施設介護…

認知症には「いつもと同じ」ように

「いつもと同じ」が難しい。 認知症の人は「変化が苦手」だ。ちょっとしたことでも、混乱してパニックになる。普通の人には、こんなことぐらいは、こんな少しのことで、と思うようなことでも。 だから周囲の人が常に同じ態度で接していることが必要だ。それ…

認知症、できるところまで在宅で・・

要介護4以上でないと特養に「はいれない」と巷で言われている。 何の根拠で、いったい誰が言い始めたのだろう。いかにもホントらしいので、聞いた人は皆「うちのおばあちゃんは軽度だから無理」とあきらめるに違いない。 施設は少なく、待機者は多い。年々…

遠距離介護の費用

昨日の朝日新聞で遠距離介護の特集があった。 医師や元テレビ局アナウンサーなど、地位も経済力もある人の「介護の苦労話」なので共感するところもあるが、やはり庶民とはちょっと違うなという部分はある。 医師は月に一回帰郷して一人暮らしの親(要介護4…

認知症の人の服薬は、一人では危険だ。

ワルファリンは殺鼠剤だった。 うちのおばあちゃんはワーファリンを何年も飲み続けている、脳梗塞の予防として。これは販売名で、正式な薬品名はワルファリンだ。血栓ができるのを阻害する。 これがネズミを殺すのに広く使われていて、この薬に耐性ができた…

「脱胃ろう」には嚥下リハビリを

「脱胃ろう化」を進めるべきだ。 昨日の日経新聞「経済教室」で、東京医科歯科大学の川渕教授が医療の成長戦略の一つとして「脱胃ろう化」を提案している。まとめると下記のようなことだ。 1)供給過剰とされる歯科医を有効に活用する。(歯科医を嚥下リハ…

歩けない、介護拒否もなくなり、食べられない。

寝たきりの一歩手前で、おとなしくなった。 二ヶ月前までは入浴拒否や洗髪拒否があって、お風呂に入れようとすると腕に爪を立てたり、蹴りを入れたりの暴力的抵抗で悩まされていたのが、うそのようだ。 介護拒否するだけの頭がない。それだって脳が働いてい…

認知症の不穏、どう対応する?

「認知症の不穏」の原因を考えてみた。 原因によって、ほっておいていい場合と即時に対処すべき場合とがある。 病気や病気に起因する脱水などで「せん妄」状態になっていたら、即時対応が必要だ。 認知症の人の精神状態は日常的に不安定で、普通ではない。 …

認知症の不穏とは

「不穏です」と言われてもよくわからない。 介護施設や病院で、スタッフにおばあちゃんの様子をたずねると、 「昨日までは落ち着いていたのですが、今日はちょっと。不穏、ですね」と言われることが多い。 不穏とは、世間一般では不穏な空気を「よからぬ」空…

老人介護、同居の費用

親と同居しての在宅介護の費用はどれくらいだろう。 施設に預けた場合よりは安くなるのか高くつくのか、施設のグレードにもよるし、介護度や持病その他の個人的条件にもよるから、一概には言えない。 施設に預けるだけの余裕がなく、家族が無料で介護してい…

認知症家族の立場で考えれば、あきらめられない

脳のことは誰もわからない。今の科学でも未知の領域が残っている。 研究者でも脳外科医でも、わかっている所だけで何だかんだ言っているに過ぎない。未知の部分はわからないままで。わからないことは、「ない」と同じだろうか。 脳細胞が壊れていっても、残…

認知症だから何をしてもムダなのだろう

まだまだ生きれるし、生きている。寝たきりの一歩手前であっても。 人間は最後まで向上心を持つものだ。今よりも少しでも上に、と思うのが普通だ。認知症の人はもうその範疇には入ってはいないのだろうか。ただ下がるだけで。 おばあちゃんは脳梗塞発作後に…

認知症で脳梗塞では救いようがない

認知症で、脳梗塞。リハビリが難しい。 三月の脳梗塞発作(三度め)から一ヶ月以上経った。週三回、接骨院からの訪問リハビリを受けているが、おばあちゃんは依然としてほとんど歩けない。 発作以前の状態と比べて格段に身体能力が落ちた。トイレまで十数歩…

認知症の妄想を消すには

妄想モンスターから守ってあげることはできなかった。 うちのおばあちゃんが「殺人系」妄想で苦しんでいた時、家族は皆びっくりするだけでどう対応したらいいのかわからず、結果的にそのまま放置してしまった。 認知症のことを知らないから。「認知症の人の…

認知症かな?と思ったら

認知症かなと思ったら、「どうしたらいい?」となる。 これまでに経験がなく、身近に介護職の知人や認知症介護の経験者がいなかったら、「いったい誰に相談したら?」と、最初の一歩すら踏み出せないこともある。 最近は、地域包括センターという半官半民の…

認知症の妄想モンスター

認知症になると精神疾患をも併発しやすい。 発達障害の人やその境界型の人は統合失調症やウツ病などの精神疾患を併発することが多いらしい。脳障害により社会適応が困難で、ストレスが多いからだ。 発達障害は先天的に脳のある部分が働いていないもので、病…

認知症老人の起立性調節障害

起立性調節障害、「立ちくらみ」というとわかりやすい。 寝ていて、または座っていて立ち上がった時に、脳の血流が不足してふらついたり倒れたりする。本態性低血圧の人、成長期の子ども(中高校生も含む)にもある。 うちのおばあちゃんのように高血圧で降…

認知症老人はリハビリできない

認知症だからリハビリできない。 昨日、国民栄誉賞をもらってスピーチする長嶋さんをテレビで見て、脳梗塞で右半身がマヒしても、リハビリによってここまで回復するのかと思った。驚くべき回復力。 うちのおばあちゃんとほぼ同じころだった。長嶋さん入院の…

老人のプライドがあって

これまでいくつも関門があった。 一つめは、老人マンション入居。おばあちゃんは説得に応じてくれず、入居日の前日まで拒否していた。老人は保守的で変化を嫌うし、プライドが許さなかったのだ。 まだそこまでヨボヨボではない。歩けるうちは「養老院」には…

サ高住は10万戸

サ高住(サービス付き高齢者賃貸住宅)が増えている。 国や地方自治体の補助金や税制優遇が始まって、一年半で十万戸が新規登録されている。特養(介護老人福祉施設)などの「いわゆる施設」の新設は少ないのに。 「施設介護から在宅介護へ」という風潮の中…

ジム感覚のデイと老人のプライド

デイサービス新規開設のチラシが入っていた。 マシンによるリハビリが中心の半日コース、介護度の軽い老人向けのものだ。自宅にお迎え→健康チェック→体操→マシン運動→お茶→マシン運動→自宅。 この千里ニュータウンの高齢化率は、ひどい所では40%だ。最近…

認知症の介護は楽しい?

旅行などで「非日常」を楽しむとストレスが消える。 しかし認知症家族には旅行は大変難しい。認知症の老人を一人にしてはおけない。もし、誰かに頼めるとして(ショートステイなどで)も、旅先でも気になって楽しめない。 これでは「介護が終わる」その日ま…

認知症の人にとってテレビは

認知症の人が見てもおもしろい、そんなテレビ番組は・・ ないのだろうか。ないだろうな。 話している言葉が聞き取れない。聞き取れても意味がわからない。 まだ字が読めるとして、字幕があっても消えるのが早くておいつかない。 もし意味がわかっても、その…