これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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ジム感覚のデイと老人のプライド

デイサービス新規開設のチラシが入っていた。
 
マシンによるリハビリが中心の半日コース、介護度の軽い老人向けのものだ。自宅にお迎え→健康チェック→体操→マシン運動→お茶→マシン運動→自宅。
 
この千里ニュータウンの高齢化率は、ひどい所では40%だ。最近、公社や旧公団の五階建てが高層に建て替えられつつあり、若い住民も増加してはいるが。
 
老人ビジネスにはもってこいの場所だ。そのせいか、時代の風潮なのか、次々と老人施設の開設がとぎれなく続いている。中でもデイサービスが一番多い。
 
新規のサ高賃(サービス付き高齢者賃貸住宅)は必ずと言っていいほどデイサービスを併設している。このセットが次々とできているからだ。
 
そのうちにデイサービスの数が多過ぎて余ってしまうのでは。利用者を獲得するためには「他にはない、ここだけ」の特徴がないと。料金は決まっているわけで。
 
チラシを見るとおもしろいことが書いてある。「ジムに通うイメージのプログラム」とか「送迎車も普通車で施設名称は入っておりません」
 
よく見かける送迎車には、「デイサービスセンター」とか「通所介護」とか書いてある。それが家の前に停まっていると「認知症の老人がいるのかな」と思われる。
 
まだ認知症ではない人、または認知症だけど自分が認知症だとは思っていない老人は、それが嫌でデイサービスに行きたくないのかもしれない。
 
老人のプライドだ。宅配の紙オムツの箱にオムツ会社の名前がないのと同じで。自分はそんなヨボヨボの認知症老人とは違う、一緒にされたくないということだ。
 
送迎は施設から3km以内と書いてあるが、同じ千里ニュータウンでも市外になる。千里ニュータウン豊中市吹田市茨木市などに分かれている。
 
デイサービスの場合は市外でもいいのだろうか。隣接市でも近ければ。グループホームは住民票の移動が必要だったのだが。
 
通所介護」および「介護予防通所介護」として大阪府より事業者指定を受けていると書かれている。対象は「要支援あるいは要介護状態の方」となっている。
 
介護度の軽い人は従来型のデイサービスではもの足りない。お風呂のあと、昼食、カラオケ、簡単な体操、などでは。全然リハビリにならないと思っているだろう。
 
こういう軽い人向けの施設も各地にできるようになればいい。介護度の軽い時からデイサービスに通うという習慣があれば、認知症になっても行ってくれる。
 
問題は費用だ。こういうように、新しいタイプの介護施設が増え、介護保険の利用者も増えればどうなるか。一割負担ですむのはいつまでだろう。