これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「個の時代」の在宅介護という矛盾。。。

「個の時代」に在宅介護を奨励するのはどうかと思う。 どう考えても矛盾がある。福祉予算の削減という必要上やむを得ないのだろうが、無理なことを押し付けられても。社会構造や家族形態を見ればわかるはずだ。 家族や地域社会で老人を支える。言っているこ…

認知症の「つくり話」の材料は。。。

一番身近で一番世話をしている人が一番に「悪者」にされる。 認知症の人の介護は報われない。それどころか、迷惑をかけられっぱなしで、被害は甚大だ。被害者であるにもかかわらず、認知症の本人には「犯人」扱いされる。 認知症の家族こそが被害者なのに、…

認知症の「つくり話」は誰が作るかというと。。。

生きている、生きていくということは記憶の積み重ねだ。 思い出すのも遠い、そんな古い記憶から、今さっきの記憶までの莫大な量の連続したデータの積み重ねが、人生。普通はそういうことだ。認知症でなければ。 認知症だと、途中の記憶が「まるで消えたかの…

床ずれができたらなかなか治らない。。。

「床ずれ」を作らない方法はないのだろうか。 手足が不自由になって「寝たきり」や、「ほぼ寝たきり」になった老人には、必ずと言っていいほど、「床ずれ」ができる。背中や腰など、体圧がかかる部分に。 床ズレは簡単にできる。うちのおばあちゃんは数年前…

認知症で何も覚えていないから。。。

認知症の介護では何の達成感もない。 自分の時間、労力とお金をどれだけ使っても「ありがとう」の一言すらない。軽度の時などはお礼を言えるし、重度でも言える時期もあり、個人差はあるが。 お礼を言うどころか、「娘(または嫁)は何もしてくれない」「ご…

認知症の人の記憶は。。。

覚えていないようで、時には思い出す、それが認知症だ。 いつものように老人マンションに行くと、いつものようにおばあちゃんは寝ながらテレビを見ていた。いつもと違うのは、しゃべることだ。今日は脳の血流がいいのだろう。 突然、「家に帰りたい」と言わ…

在宅介護では心が休まる時がない

認知症の在宅介護は家族の負担が大きすぎる。 自分の家で、家の中で、廊下やリビングや台所で、床にウンチが落ちていないか、気をつけながら歩く。犬の散歩道を歩くのと同じように。ヒトのウンチを避けて。 そんなことが日常になったら、仕事に疲れて帰宅し…

老人介護、やはり大家族でないと。。。

認知症の介護は少人数では難しい。 五年前、2008年の秋、一人暮らしをしていたおばあちゃんを何とかごまかして老人マンションに入居させた。「一時しのぎ」の要素が強いが、とりあえず安心した。 入居を嫌がっていたので、脱走しないかという不安はあっ…

二重苦、三重苦の認知症は。。。

認知症の介護は成果が見えず、努力する意欲がなくなる。 前回の脳梗塞発作の時は、老人マンションの介護スタッフみんなの努力のおかげで歩けるようにまで回復し、介護度もそれから二年間も要介護3を維持できた。 車椅子で連れて行くほうが安全で、時間の短…

認知症の脳は。。。

トイレに連れて行っても、出ない。 「オムツをしていても、できるだけトイレで」と周囲は思う。本人は何も言わないがきっとそう思っているだろうと。立ち上がるのも歩くのも大変困難なのではあるが。 「トイレに行く?」と聞いて、本人が「行く」と言ってい…

オムツを運ばなくてよくなるのは。。。

要求したわけでもないが、オムツの問題が解決しそうだ。 オムツはかさばるし、重いし、高い。オムツを買うのは誰だって嫌だ。が、足らなくなると大変だからどんなに疲れていてもオムツの補充にだけは行かねばならない。 老人ホームなどの老人施設や、一部の…

介護ストレスで病気になると。。。

ストレスの原因が消えても、ストレスに起因する病気が治らない。 治りそうに思うし、治る人もいるのだろうが。叔母のケース(そううつ病)も、自分(喘息)もそうはいかず、介護が終わってからも今度は自分のことで悩むことになる。 叔母は親子ほど年上の夫…

認知症介護は誰でもできるものではない

目に見える 成果がなく、評価もされない仕事、それが問題だ。 認知症介護で達成感は得られない。治らないし、リハビリの効果も期待できないし、周囲の人がどんなに努力しても何の成果もなく、その努力はほとんど報われない。 [認知症家族」になるまでは、こ…

認知症介護の無力感、達成感。。。

「学習的無力感」という概念があるそうだ。 がんばっても努力し続けても成果が得られないと、それ以上がんばろうという気力がなくなる。自信をなくし、「自分は何をやってもどうせダメだ」と意欲をなくしてしまう。 そういう無力感を指す。失敗が続くことで…

認知症に電磁調理器は。。。

自治体の福祉予算で電磁調理器の補助金も出るとは。 オムツ補助金の確認で神戸市のサイトを見ていたら、認知症のひどい人には電磁調理器購入の費用も補助するようなことが書かれてあった。一万五千円も出る。 確かにガスは危ない。「空焚き」するから。うち…

要介護4、オムツ補助

要介護4、ここからが重度、「寝たきり」に入る。 いつものように老人マンションにオムツの補充に行ったら、おばあちゃんは珍しく野球中継を見ていた。もちろん横になって。今では座ることも容易ではないから。 野球のルールだって知らないし、地元だからと…

介護保険外の費用のほうが

介護は、介護保険の一割(三割)負担だけではすまない。 全く介護の必要がなかった時はそうとは知らず、介護保険の負担分程度ですむと思ってしまう。せいぜいプラスαで、最悪つまり要介護5になっても、五万円程度だと。 ふたを開けてみると、実際は予想とは…

老親ひとり子ひとりの世帯

「親一人子一人」世帯の老人にも支援が必要だ。 独居老人については、ボランティア団体や地方自治体の福祉の支援があり、地域でも町内会レベルでも「見守り対象」とされ、声をかけて安否確認している所も多い。 それに対して、「老親一人、中高年の子が一人…

徘徊防止のために閉じ込めるとは

徘徊するので家の外にチェーンをかけて閉じこめたという報道があった。 家族が閉じ込めたのではなく、ケアマネージャーの発案で、神戸市の訪問介護事業所の訪問スタッフが閉じ込めたというから驚きだ。この件で営業停止になった。 最初は外に出られないよう…

認知症の人の気持ち

認知症は「本人の気持ち」がわからないのが問題だ。 できるだけ想像をめぐらせてみても、認知症になったことのない者には「本人の気持ち」はわからないだろう。普通でない人の心を普通の人がよめるわけがないから。 他の病気なら、闘病記などの本人の記録や…

認知症でしゃべらなくても、痛いものは痛い

何も言わない、言えない。それでも不満はあるはずだ。 おばあちゃんが「おとなしい」段階になり、いよいよ認知症末期に突入のようだ。激しかった介護拒否がなくなり、何もかも「されるがまま」で何の文句も出ない。 発病前から文句の多い人だったのに、ほん…

ケアマネージャーさんの立場

ケアマネージャーさんは「どっち側」の人なんだろう。 その所属する団体(福祉法人その他)から毎月お給料をもらっているからには、その所属先の利益を優先するのが普通だろう。介護事業所なり、介護施設なりの。 いくら家族の申し出ることが正しくても、そ…