介護保険外の費用のほうが
介護は、介護保険の一割(三割)負担だけではすまない。
全く介護の必要がなかった時はそうとは知らず、介護保険の負担分程度ですむと思ってしまう。せいぜいプラスαで、最悪つまり要介護5になっても、五万円程度だと。
ふたを開けてみると、実際は予想とは反対だ。介護保険外の費用のほうが大きい。
認知症の場合、要介護1からでも24時間の見守りが必要で、見た目は「自立」であっても実際は全く「自立」ではない。ほっておいたら何をするかわからない。
一人では何もできない、それが認知症だ。
先日専門家の意見を目にしたのだが、いわく、「介護保険は家族が支えるということを前提条件として設計されている」とのこと。やはり、そうだったんだと納得した。
これから介護費用を用意しようという人は「保険外の介護費」、介護タクシーや介護食の購入費も含めて見積もりをたてるべきだろう。
おばあちゃんが車椅子になって、通院に介護タクシーを使うようになり交通費が月に一万円かかるようになった。専門科診療や検査は訪問診療ではできないから。
計算外だった。大病院に近接した老人マンションに入居すべきだった。五年前は選べる状況ではなかったが、今なら高専住が増えたので可能だったのだが。
たとえそうでも、あとのことまで考えられないものだ、あせっていると。