これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の人の記憶は。。。

覚えていないようで、時には思い出す、それが認知症だ。
 
いつものように老人マンションに行くと、いつものようにおばあちゃんは寝ながらテレビを見ていた。いつもと違うのは、しゃべることだ。今日は脳の血流がいいのだろう。
 
突然、「家に帰りたい」と言われて驚いた。おばあちゃんの家には他人様が住んでいる。もう二年になるだろうか。その家賃でマンションの費用を補っている。
 
「一戸建て、駅から五分」でも、築15年となると高い家賃はとれない。老人マンションの家賃には五万円足らず、予定が狂ってしまった。特養なら問題はないのだが。
 
持ち家を貸すとして、その賃料と同じレベルの老人マンションを選ぶべきだった。郊外立地とか、駅から遠いとか、居室が狭いとか、条件は今より悪くなるだろうが。
 
要介護4になっても、何もかも忘れてしまう状態にはならない。記憶が消えてしまったわけでもない。消えていないから、脳が働いている時には思い出すことができる。
 
しゃべらないから消えている、しゃべらないから言葉を忘れてしまったということでもない。「ほとんど寝たきり」でも、見た目は廃人同様でも、記憶はある。残っている。
 
この一年ぐらい家のことを口に出すことはなかったが、何で今頃突然思い出したのだろう。テレビをよく見ているから、偶然よく似た家でも目にしたのだろうか。
 
「最期まで歩く」は難しくなったが、「しゃべる」こと「自分で食べる」ことはできている。このまま進行しないでくれたらと願うばかりだ。