これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

認知症かな?と思ったら

認知症かなと思ったら、「どうしたらいい?」となる。
 
これまでに経験がなく、身近に介護職の知人や認知症介護の経験者がいなかったら、「いったい誰に相談したら?」と、最初の一歩すら踏み出せないこともある。
 
最近は、地域包括センターという半官半民のような相談窓口ができている。それまでは市役所や保健所に限定されていたが、包括センターは学区単位で数が多い。
 
センターには数名の専門職(保健士、看護師、介護士、ケアマネージャーなど)がいて、相談に応じ、病院や介護事業所・施設を紹介してくれる。無料。経費は市民税。
 
とりあえずは、紹介された病院を受診し、認知症なのか、それ以外の病気によるものなのかを確定するのが先決だ。病院も、「もの忘れ外来」という所だけではない。
 
神経科脳神経外科、精神科や心療内科まで専門医の診療科は分けられている。精神科には本人が行きたがらないという問題もある。自覚症状がないから。
 
脳梗塞がないかどうかの検査」とでも言って、脳神経科に行くのがせいぜいだ。
 
次に在宅介護の手配。施設にはすぐには入居できないから。訪問介護事業所を選び、そこのケアマネージャーさんと相談して訪問介護のケアプランを作る。
 
同時に、デイサービスはどこがいいか選び、本人に「お試し」に行ってもらう。料金が同じでも、入浴、食事の内容、リハビリやレクリエーションの内容が少しづつ違う。
 
そのあとで施設を決める。包括センターでもらってきた介護施設リストを見て選ぶ。といっても住所と電話番号、定員数ぐらいの情報しかなく、選びようない。
 
それに仮に「ここ」と決めても、どれだけ待機者がいるのかという問題がある。電話して確認しないと話にならない。地域によってはネットに待機者リストがあるのだが。
 
施設選びは、時期によって違う。「急いでとにかくすぐ入居させねば」という時は、費用以外の条件など考えてはいられない。「すぐ入れる」所の中から選ぶだけだ。
 
「いずれ入居」という場合は、ゆっくりと条件のいい施設を探して、じっくりと見学し、施設の人とも何度も話をして、「ここなら」と決めてから待機者登録をしてもいい。
 
これだけのことを終えたら、とりあえずは安心だ。