認知症、「施設はかわいそう」と言うが。。
今でも「施設に入れるのは、かわいそう」と言う人がいる。
認知症は短く言えば脳機能障害という一言ですまされるが、その症状は数えられないほどで口頭で全て説明できるようなものではない。
「重度障害者」や「重複障害者」に相当する。
多くの場合で認知症老人は障害者とは認定されないが。
また、現段階では「頼れる医師もいないし、頼りになる薬もほとんどない」というもので、医療から見離された立場にある。
そんな難しい老人の世話を「家族だから」というだけで背負わされる身になって考えたら、「施設はかわいそう」とは言えないだろう。
介護している家族だって、認知症の本人と同じくらい、もしくはずっと苦しい思いをしている。
認知症の人には24時間の見守りが必要だ。
たった一人で介護するとなると、昼も夜も緊張しっぱなしで、少しも休めず、ぐっすり眠ることもできない。
そんな毎日をひたすら耐えている、家族だから。
自分が逃げ出せば周囲に迷惑をかけるから。責任があるから。
そのことを世間はわかっているのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1194>