認知症、歯磨きできてると思っても。。
認知症の悪化と歯磨きは関係があるらしい。
虫歯菌や歯周病菌の一部に血管壁を壊す作用があるらしい。
では口の中が汚いから脳梗塞を発症したかというと、そうではない。
ものすごくきれい好きで、食後には念入りに歯磨きしていたので、七十八歳まで虫歯一つなかった。
最初の発作は老化とストレスと運動不足によるものだろう。
その後は認知症を発症するまでは再発はなかった。
三年前の再発では、ついに半身不随の寝たきりとなってしまった。
寝たきりなので歯磨きはできない。介護スタッフの口腔ケアが頼りだ。
スポンジブラシなどオーラルケア用品できれいにしてくれる。
寝たきりで動かないと血流が悪化し血栓ができやすい。
すぐにでも脳梗塞を再発するかと危惧していたが、意外にもない。
もしかして口腔内の細菌のせいなのだろうか。
自分で歯磨きしていた頃は何度も再発し、スタッフに口腔ケアしてもらうようになってからは一度も再発していない。
手足が自由に動いて歩けていた頃は、自分で歯磨きもできていた。
だが、口の中をきれいにするという点では不完全で、きれいにはできておらず口腔内が細菌だらけだったのだろう。
トイレも食事も「自立」していても、できてなかったんだ。
サ高住に入居して一年ぐらいの時に、急に機嫌が悪くなり、「もしかして」と歯科の訪問診療を頼んだら虫歯ができていたことがある。
七十八年間なかった虫歯が、認知症のせいで何本も。
これを契機に、定期的に歯科の訪問診療を依頼すればよかった。
知らなかったから、口腔ケアがそこまで重要だとは。
当初は「まだ歯磨きできている」と思い込んでいて放置し、その後は「きちんとできてない」とわかっていて放置してしまった。
無知無学なばかりに、親には申し訳ないことをしたと思う。
失敗しないとわからないことが多い、ほんとうに。
<That's Ninchi Show 2 No.1197>