これが認知症なんだ (327) アポトーシス
<That's Ninchi Show No.327 >
生存に不利になると自滅するように、個々の細胞にはあらかじめ「自滅」酵素が用意されていて、それが遺伝子を切り刻んで、細胞を消滅させるらしい。
ネクローシスはたとえて言えば、自爆死。まわりの人が巻き込まれるのと同様に、破壊された細胞のパーツが飛び散って、周囲の正常細胞まで壊してしまう。
お掃除係の細胞(マクロファージ)によって処理され消える。
認知症と二重苦の老人も多いことだろう。
悪の根源のアミロイドベータが自動的に消滅したらいいのだが、それができていたら認知症は発症していないわけで。
働きが正常ならばアミロイドベータは蓄積しない。
必要なものが消え、不必要なものが次々と増える。
脳細胞がアミロイドベータに置き換わっているかのようだ。
何でそんなひどいことになるのだろう。
進んでいってアミロイドベータに占領されてしまったら、おばあちゃんでなくてベータちゃんだ。
認知症老人は異次元人だの宇宙人だのと呼ばれることがあるが。
なぜアミロイドベータが蓄積するか、その原因は今のところ不明だそうだ。