発達障害と認知症
どちらも脳の機能障害という点が一致するから、症状として現れるものも似てくる。
発達障害の人の家族の苦労話は、「認知症家族」そのままだ。ほとんど同じだった。発達障害の子供は教育によっては社会的適応能力を身につけることができるが、大人になってから発達障害だとわかった場合は適応が難しいようだ。
つまり、治らないということだ。この点も認知症と同じだ。
家族はひたすらガマン、脳がそうなっているのだから。脳の機能的問題であって本人は悪くないのだから、何があっても不満や不平を言うこともできない。
家族が頭にきて怒ったり、グチを言ったり、本人を責めたりすれば、家族のうっぷんばらしになるが、本人は精神的においこまれてウツ病になることもある。
だから、家族はひたすら耐える。毎日毎日、何年も何年も。
たまり続ける家族のストレスはどうしたらいいのだろう。番組では、「誰かにグチを聞いてもらうことです。ためないように時々全部すっかり吐き出すことが必要」とアドバイスしていたが。
「認知症家族」も、友人にグチを聞いてもらうなり、ブログで書くなりして、ためこまないようにすることしかないだろう。