これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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発達障害と認知症(続き)

発達障害認知症は似ている。対処法も共通部分がある。
 
共通点は、1) かたづけられない。
       2) 一つのこと(もの)に異常に強くこだわり、絶対にひかない。
       3) 相手の気持ちを推しはかることができない。(思いやりがない)
       4) 一つのことしかできない。(同時に複数のことを考えられない)
       5) 不器用で、細かい作業、複雑な動作、運動が苦手。
       6) 環境の変化に弱い。(予定通りに決められたことだけしかできない)
 
対処法としては、
1)について
 かたづけができないのは収納してしまうと、必要なものが探せなくて困るので、そのまま出しておくということらしい。
 
探し物が苦手な理由は、見えているようで見えていないからだそうだ。目が見ていても、脳が見ていない(機能障害で)から、視野狭窄と同じ状態になる。
 
対策としては、衣服は引き出しなどに収納せずに、分類してハンガー収納にすると、ひと目でわかるので混乱せずにすむということだ。
 
2)、3)について
 家族や周囲の者は、「こだわり」を理解し、強制や反対をせずに協力し、冷たい言葉や自分勝手な言動があっても批判せずにガマンすること、だそうだ。
 
4)について
 二つのことが同時にできないから、「食事中に話しかける」とか、「料理中に話しかける」ことは避ける。食べるときは食べるだけに集中させてあげることだ。
 
料理中にインターホンが鳴るとか、電話が入るとかでも混乱してパニックになることもあるから、すばやく家族が代わりに対応する。
 
5)について
 引越しや部屋の模様替えは避ける。避けられない場合はできる限り似た環境を作るよう努力する。
 
以上、先日テレビで見た「大人の発達障害」を参考に、認知症と共通する部分を拾ったものだ。似ている部分が多いことは思いがけない発見だった。
 
脳障害の観点からも認知症を考えてみれば解決方法も広がるだろう。