これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症では誕生日も正月もない。。。。。

介護に連休も祝日も関係ない。

三連休だし、おばあちゃんの誕生日も近いし、天気もいいし、ということで施設に面会に行った。近い施設に転居したので、電車で一時間だ。

近くなっても、行きたくないという気持ちは変わらない。どんな様子だか気になるし、行かねばならないとは思う。が、行きたくない。

会っても笑顔になれないから。笑顔ができる人がうらやましい。

休みの日は家族の面会が多いだろう。おばあちゃんのとこだけ誰も来ないとなるとかわいそうで。本人は今ではそこまで気がつかないだろうが。

家族が来たかどうかを覚えていられるのは、どのレベルまでだろう。個人差があるから何とも言えないが、歩いていた時はまだマシだった。

運動と記憶、この二つは関連がある。介護予防に体操は効く。

うちのおばあちゃん(83歳、胃ろうで寝たきり)は運動が嫌いで、脳梗塞の最初の発作のあとも短期間リハビリに通っただけで行かなくなった。

リハビリ(運動)を継続していたら認知症の発症は防げたかもしれない。

「おばあちゃんに会ったら笑顔」と言い聞かせて、施設の部屋に入るが、この日も結局は笑顔になれなかった。話しかけても応答がないからだ。

何でダンマリなのだろう。しゃべるしか今はすることがないのに。顔色は良く元気そうだが、頭の血流が悪いのだろうか。まさか血栓

そんなことを考えたら、とても笑顔にはなれない。

介護スタッフに話を聞くと、日によってはいっぱいしゃべることもあるし、体調は悪くないし、体重の変化もないらしい。

この施設は入浴する日に体重測定がある。今の体重は48.6kg、胃ろうのおかげだろう。嚥下困難のままだったら、激減したに違いない。

誕生日がわからなくなってから、誕生日は全く意味のないものになったが、それでも「もう来年の誕生日はないかも」と思うと無視はできない。

といっても、何をして祝ってあげたらいいのか。せめてケーキが食べられるならいいのだが、胃ろうでは。

「親孝行は認知症になる前に」だが、親の誕生日も認知症になる前に盛大に祝ってあげたらよかったと思う。心残りのないように。

認知症では誕生日も正月もない。どれも「いつもの普通の日」だ。