これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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おかずを左に置いたら食べてくれないのは。。。。

認知症は、予備軍(一歩手前の人)を入れると800万人だそうだ。

先ほど見ていたテレビで言っていた。「若年性アルツハイマーの母を介護する独身女性」の日常を紹介し、「早期発見、早期治療を」で終わった。

66歳のお母さんは発病から六年、一分前のことも思い出せないという。働きながら一年半も同居して介護しているそうだ。若いからできるのだろう。

「完治はできないけれど、進行を遅らせる薬があるから」というが、効く人と効かない人がいることや、副作用でもっと悪化することも伝えるべきだ。

たまたま幸運にも薬が効いたとしても、ほんの数年しか効果がないことや、初期しか使えないことも知らせるべきだ。

紹介されたケースでは「薬は何も使ってないんです」と言っていたが、なぜ使っていないのかと疑問に思う人もいるだろう。

「左側が見えてないのか、左に置いたら食べてくれない。その理由がわからない」と娘さんが言っていたが、それは右脳の視覚障害かもしれない。

今日の新聞に「見てしまう人びと 幻覚の脳科学早川書房」という広告がある。「妻を帽子とまちがえた男」の著者の新作らしい。

何年前か、この「妻を・・・」は読んだ。そこに右脳に脳梗塞などの障害が起きて、視野が右半分だけになった例が書かれていたと思う。

やはり、左側に置いた食事には手をつけない。好きな料理であっても。目には見えていても、脳がその視覚情報を処理できていないらしい。

「老人は目の前のものしか見えない」ことはよく知られているが、若年性の場合、老人という年齢ではないから。視力低下もないだろう。

脳機能障害による視野狭窄、そんなことまで家庭で介護する一般人がわかるわけがない。脳科学や老化に関して何の予備知識もない場合は。

脳障害という「医師でもよくわからない」状態の人を、何も知らない家族に丸抱えしろというのは「どんなにがんばっても」無理だと思う。