認知症というのは病名ではない。。。。。
「認知症という名前の病気はない」らしい。
介護ライターという職業があるそうだ。今や老人介護は国民の近い将来をゆるがす大きな社会問題になっているから、あって当然だろう。
物書き(=ライター)には小説など「事実ではないこと」を書く人と、現実社会の様々なあり様、問題点などの事実(ノンフィクション)を書く人がいる。
どちらにも共通するのは、伝えたいことを多くの人に伝えるということだ。
その介護ライターの東田勉さんが言うには、「認知症というのは病名ではなく、症状」だそうだ。70~100種類の病気でその症状が出るらしい。
この人の著書の新聞広告(認知症の「真実」、現代新書)を見て、気になって検索してみたら、ご本人のインタビュー記事が出てきた。
そこにある東田さんの発言を読むと、「なるほど」と納得することが多い。
「認知症のお年寄りを精神病院に入院させるのは海外ではめったにない」とか、「薬漬けにする、あるいは閉じ込める医療がまかり通っている」とか、
著書を読んだことがないので何とも言えないが、「認知症は病気」という政府広告には疑問があったので、少し頭がすっきりした思いだ。
「病気なら薬で治る」と誰もが思う。ところが、現実に親を医者に診せると、どの医師も「認知症を治す」という気がさらさらないことに気づく。
「誰も認知症はわかっていないし、誰にも治せないし、進行はとまらない」とわかって、むなしくなる。薬は「気休め」でしかない。
認知症は筋力低下や視力低下などと同じく、老化による認知機能低下で、病気というより「老年期障害」の一つではないかとも思ったことがある。
薬で何とかしようとして何とかなるものではなさそうだ。