これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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薬漬け医療が認知症をつくる。。。。。

老人医療は分けて考えるべきだ。

何年か前から、75歳を境とした高齢者の医療保険が別に設けられている。後期高齢者医療保険だ。当時はいろいろと話題になったものだが。

75歳以上の高齢者は特に医療費がかかるから、分けておきたいのか、若い高齢者と別にしたい理由があってのことなのか、どうか。

その辺はよくわからず納得できないが、お役所としては分けたいのだろう。だが、経済的なものだけでなく、医療の内容も分けるべきだと思う。

医師は老人医療をわかっているのだろうか。

老人が日常的に飲んでいる薬は多過ぎる。一日三回、寝る前、二種類や三種類は少ないほう、五、六種類以上も処方されている人も多い。

高齢者は多くが持病があり、その慢性病の治療薬が一、二種類、それはしかたがない。が、その上に数種類も薬を追加されるのが問題だ。

眠れないと言えば「睡眠導入剤精神安定剤」を、腰や膝が痛いと言えば「消炎鎮痛薬」を、薬で胃が荒れないように「胃薬」を。

眠れないのも、身体のあちこちが痛いのも、多くの場合は「老化」によるもので、薬で治るものではない。薬を出せば老人が納得するだけだ。

親戚に何人も痛み止めの薬のせいで消化器系の出血が起き、入院するはめになった高齢者がいる。多くはそれで認知症がひどくなった。

他の病気はなく、ただ膝が痛いだけだが、鎮痛薬の長期服用で胃潰瘍になり、出血がひどく貧血で、ふらつき、転倒し骨折、という例もあった。

九十歳近くでも元気でスポーツを楽しんでいて、少しも認知症の心配はなかった人だったが、すぐに寝たきりになり、認知症になってしまった。

高齢者の医療費を抑制するには、まず医師に余分な薬を処方しないように、そこを徹底することが必要だろう。老人が薬を欲しがっていても。

要求すれば毎回そのように薬を出してくれるのが「いい先生」だと老人は思うようだが、出さないのが本来の「いい先生」だ。

認知症が増えているのは、長生きする人が増えただけではない。今の医療、薬漬け医療が老人を認知症にしているとも言える。

老人医療は、他の年齢の医療とは別のもので、同じようにしていてはいけないと思う。同じ薬を同じ期間、同じ量で使っていいかどうか、そこだ。

老人にとって「薬は効果が薄く、副作用だけが強く出る」ものだとしたら、毒でしかない。体力の衰えた老人には少量の薬剤でも毒になる。

不必要な検査をしたり、多種類の薬を処方したりしないと医者が困る、経営が成り立たないのなら、そういう医療制度が誤りだということだ。

「老人医療」のわかる医師を選びたいものだ。