これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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胃ろう、第三の選択肢がないのが。。。。。

家族にとって、胃ろうの選択は大変難しい。

回復後除去という一時的使用ならば悩むことはないが、回復の見込みのほとんどない老人の場合、この選択は「命の期限」を選ぶのと同じになる。

突き詰めて言えば、「生かすか、殺すか」であり、「延命か、看取りか」で、「不自然に長い(元気な)終末期か、自然に弱るのを見守るか」の選択だ。

「尊厳を保てない過剰な(不必要な)延命か、自然死(尊厳死)か」とも。

この選択は誰にもできない。選べというほうがおかしい。どちらも選びたくないからだ。第三の選択肢がない、そこが問題だと思う。

「生かすか、殺すか」を選べと言われたら、子としては「生かす」を選ぶ。誰だって親には長生きしてもらいたい。

が、そのあとのことを考えると、それでいいのかとも思う。どんな状態になって、どういう終わり方をするのか不安で。これでは決められない。

両者のメリット、デメリットを考慮し、折衷案を作ればいい。第三の選択肢として。なぜ、それが提案されないのだろう。

たとえば、胃ろうを付けたのちにも自然に逝けるようになる方法など。

老年医学会では「本人のQOL(生活の質)を重視し、場合によっては胃ろうの中断もできる」という方針を示している。現実はどうだろうか。

「中断の決断」はやはり「生かすか、殺すか」の選択になる。親に代わって子が選べるものではないだろう。

この問題は本人しか決められない。誰もが前もって意思を明確にしておくべきだと思う。