これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護は見捨てないが、医療は。。。。。

終末期近くでも、リハビリは続く。介護では。

医療では、認知症で胃ろうで寝たきりとなると、終末期とみなされ、リハビリの対象から除外されるようだ。うちのおばあちゃんの例のように。

もう何をしてもムダ。あとは看取るだけ。それが医師や病院の見解だ。よって、今までのように医療保険を使ってリハビリを受けることはできない。

介護では違う。今でも毎月リハビリプランは作られている。着替えや入浴時に身体を動かすことや、日常会話などの「生活リハビリ」が主体だ。

本人はしゃべる時としゃべらない時があり、ひどい日は話しかけてもほとんど反応がないが、それでも施設スタッフはいつも話しかけてくれる。

いつもベッドに寝たままで過ごすが、週二回の入浴時には車椅子に移されて、浴室まで移動する。その前後にリハビリを入れているらしい。

「座る」姿勢を保つためには筋力が必要だ。寝たきりではどんどん筋力は失われる。そこで、入浴後に車椅子に座ったままで時間を置くそうだ。

浴室から自室に帰る途中のリビングで、車椅子に座ったまま30分ほどテレビを見ているらしい、いつも。いい気分で眠ってしまう時以外は。

それで納得した。いつも見かける入居者たち、リビングに座っている「無言の」老人たちも、おばあちゃんと同じく、リハビリで座らされていたわけだ。

老人相互で会話している様子もなく、あいさつしても返事がないのは、おばあちゃんと同じ「終末期、または終末期近い」人たちだから。たぶん。

寝たきりになって一年が過ぎた。この時期まで「座る」姿勢ができるとは予想外だ。施設の「生活リハビリ」のおかげだと思う。

医療は見捨てても、介護は見捨てない。有難いことだ。