認知症、先の見えない不安。。。。。
先が見えないという不安がある。
家族の不安感を消すことが認知症介護の第一歩だといっても、消すに消せない不安がある。この不安は「何とかなる、だいじょうぶ」という自己暗示も効果が薄い。
治らないことはわかっているが、どういうように進んでいくのかがわからない。最終的にはどうなるのか、それも不明だ。「胃ろうで寝たきり」ということしかわからない。
それぞれの時期で、家族はどういう対応をしたらいいのか、また費用はどれだけ準備すればいいのか、どれぐらいの年数で最終段階に至るのか、全てわからない。
わからないことに対しては心構えも何もない。漠然とした不安がいつもどこかにある。いつまでガマンすればいいか、それもわからない。十年なのか、二十年なのか。
医療の進歩の恩恵を受け、今では百歳を超える高齢者も珍しくなくなった。七十代で介護が始まったら、三十年も続くということだろうか。
ネット検索したら、九十一歳で脳梗塞が起きて嚥下障害になり胃ろうを付け、百一歳まで長生きという例が出ていた。現代医療の延命効果はすばらしい。
認知症の異常行動(BPSD)が激しくなったのが、2008年だ。その後、一年で一段階づつ介護度が重くなり、要介護3になる。そのあとは三年ほど安定して変化なし。
発症から五年や六年で、「胃ろうで寝たきり」という最終段階に来てしまった。こんなに早いとは思いもよらなかったが、これは通例よりも早いケースなのかどうか。