これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症で寝たきりになると。。。。。

「寝たきりだからしかたがない」ことがある。
 
床ずれ、自分で寝返りができないからどうしても体圧のかかった部分が血行不良になる。背中やお尻。一つだけでなく、複数できるし、広範囲にもなる。
 
体重がかかることが原因だから、頻繁に体位を変換したら防げるし、悪化を抑えることができる。そうして毎日患部を消毒し、薬を塗っていれば治るはずだ。
 
が、それでも治らない。一度できたらなかなか治らない。治らないまま逝くことも。
 
老人は免疫力が衰えていて、傷を治すという力も落ちている。それでも時間をかけたら少しづつ治っていくと思うのだが、同時に老化も進んでいて、そうはならない。
 
栄養不良がそれに加わって、治癒を妨げるらしい。「こんなにたくさん食べているのに」という人でも、検査をすると蛋白質不足の低蛋白血症だったりする。
 
高齢になると、食べた分だけ栄養がとれるとは限らない。老化で腸の栄養吸収が悪くなっていくからだ。腸が働いてなかったら食べても食べても痩せていく。
 
腸の吸収という能力も、使わないと減る。病気で長期間の絶食があると、廃用障害のようになるらしい。自然老化に加えて、そういう要因で腸の機能障害に至る。
 
これらから、老人の床ずれは「治しようがない。治らない」と思われているようだ。
 
いくら認知症でも床ずれは痛いらしい。痛みを感じる部分がどこか壊れていても、「痛い」と言えなくても痛がっている。何とかする方法はないのだろうか。
 
 
補足: ラップ療法という、傷口を消毒しないで、ガーゼを貼る代わりにラップを貼る方法があります。
     従来の「消毒してガーゼ」と比べて治りが早いとか。栄養不良の老人でも同じでしょうか。