努力しても「胃ろう」という現実。。。。。
認知症で半身麻痺があって、嚥下障害もあると、医者もさじを投げる。
嚥下障害と言うが、家族が時間をかけて食べさせると場合によっては食べる。
先日は離乳食用のりんごゼリーを全部食べさせることに成功した。全部といっても乳児用だから30kcal しかないが。食べれたということは、嚥下能力はある。
病院がさじを投げたので、「家族による嚥下訓練」が始まり、当初は一口しか食べられなかったが、だんだんと要領を思い出したようで、ほんの少しは進歩がある。
口に入れてから飲み込むのに時間がかかり、飲み込むことができずに吐き出すこともあり、ちゃんと嚥下できるのは三回に一回という程度だ。まさしく嚥下困難。
食べさせるのには苦労がある。事前に「りんごゼリー食べる?」と聞くと「うん」と言ったので用意して戻ってきて、いざ食べさせようとすると「いらん」と言われる。
それでも引き下がれない。交通費と時間をかけて遠くから来ているのだから。スプーンを口元に持っていくと、食べた。「いらん」と言っていたのを忘れたかのように。
ほんの少し前のこと、自分のしゃべったことを思い出せないらしい。うまいことに。
介護用のゼリーが手に入ったらいいのだが、探したがどこにも売っていない。病院の売店にもない。あるのはお茶ゼリーを作るための「粉末とろみ」だけ。
薬局にはないようだ。介護用品専門店はどうかと思ったが、近くにない。
こういう少量で高栄養の食品は高齢者だけでなく、風邪をひいて高熱が出た時などの栄養補給にも使える。もっと広く一般販売してくれたらいいと思う。
家族で努力して二週間ぐらいになる。とても食事再開とはいかない。胃ろうにするしかないと家族みんなが納得するレベルだ。残念ではあるが。