これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症介護は笑顔で。。。。。

笑顔のできる人とできない人がいる。
 
昨日、病院の入り口でお掃除のおばさんに挨拶されて思い出した。休診日なので一階の外来は閑散としていて、入ってくるのは入院患者の家族など見舞い客だけだ。
 
会ったこともないおばさんに、「こんにちは」と笑顔で言われ、帰る時には「ご苦労様でした」と言われた。施設(老健)や老人マンションでも同じだ。それを思い出した。
 
介護施設をいくつか見るとわかるが、年寄りばかりで暗いのかと思ったら意外と明るい感じの所もある。施設スタッフの笑顔や、元気いっぱいで働いている様子から。
 
施設選びについて、以前いろいろと条件を並べてみたが、「スタッフの明るさ」というのを忘れていた。あたり前のようにあったからだが、それがない残念な施設もある。
 
笑顔で働けるということは、もちろん本人の仕事に対する姿勢などの個人的な資質に由来するものだが、それだけではなく、職場環境が良好だからという面もある。
 
経営や人間関係が良好でチームワークがとれているから、笑顔でいられる。老人にとって入居する施設は「終の棲家」になる。安心できる施設を選んであげねば。
 
「おかあさんがいつも笑顔でいると赤ちゃんも笑顔になる」と育児書に書いてあったが、認知症の人にも言えるのでは? 周囲の人の笑顔につられて笑顔になる。
 
うちのおばあちゃんの笑顔が消えてから久しい。うちの家族は皆、笑顔をつくるのが苦手なのかもしれない。バカ正直というか、思ったままがすぐ顔に出る。
 
麻痺が出て曲がった口元や、かたまって動かない左手を見ると、笑顔は消える。
 
認知症の人は不安だらけだ。その不安を少しでも解消するには、周囲の人がいつも笑顔で「だいじょうぶ」と言い続けて安心させることだろう。根拠はなくてもいい。
 
それがわかっていてもできない。笑顔のできる人とできない人がいると思う。