これが認知症なんだ (230) 皮膚科の費用
<That's Ninchi Show No.230 >
契約しているクリニックに頼むと、皮膚科も訪問診療してもらえた。
老人マンションに定期的に往診に来てもらっているが、そのクリニックは訪問診療を専門としていて緊急時などは24時間の対応が可能だ。何人も医師がいて、24時間電話相談のできるスタッフがいる。
先日、おばあちゃんの足の爪がぼろぼろになっていたので、そのクリニックに相談すると皮膚科の医師も派遣してもらえた。車椅子に乗せて診療所に連れて行くのは簡単ではない。車椅子に乗せたり降ろしたりは、力がいる。その元気がなかったから、本当にたすかった。
最近はアレルギー患者が増えたせいか、どこの皮膚科も耳鼻科と同じぐらい混んでいる。認知症老人を連れて何時間も順番を待つなど、考えただけで胃が痛くなる。
皮膚科の往診は、患部から検体を採取しただけで、薬の処方はなかった。検査費用と診察代がいくらになるかだが、クリニックからの通知(口座振替のご案内)が先日届いた。いつもより少し高いだけだ。(いつもは定額、月二回で計約六千円)
明細によると、初診料、再診(休日)加算、検査、この三つが加わっているだけで、あわせても千二百円ほど。
往復のタクシー代より安い。かかりつけの皮膚科は地下鉄や電車でも十数分かかる距離だから。介護タクシーを使って連れて行ったらもっとかかる。それよりも、「病院に行きたくない」と本人が言い出したら、とても連れ出せないから。
訪問歯科診療も、一回めの費用はそう高くはなかった。眼科や、耳鼻科も訪問してもらえるのだろうか。設備(機材)の必要な診療科は難しいかもしれない。
(2012年6月)