これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

病気と治療(再)

これが認知症なんだ (276) 7,2 ナノメートル

<That's Ninchi Show No.276 > アルツハイマーの原因の解明が進み、認知症が治る時代が来る。 そう思うような研究成果が続々と発表されている。もしかしたら、これほど認知症老人が多い時代は、「今だけ」に限定されるかもしれない。 治らない上に、わけの…

これが認知症なんだ (269) 噛んで食べる

<That's Ninchi Show No.269 > 「認知症の進行抑止」ができるかもしれない。新薬が開発されているそうだ。 新聞によると、2016年度の申請をめざして、エーザイがアルツハイマー型の治療薬を開発中だという。現存の薬(アリセプト)との違いは大きい。…

これが認知症なんだ (261) 熱中症

<That's Ninchi Show No.261 > 2012年も猛暑で、何人ものお年寄りが熱中症で搬送されている。 この十年ほど日本列島の夏は、温帯や亜熱帯の夏ではない。熱帯だ。同じ熱帯でもタイやインドネシアなどの比ではないらしい。ほんとうの熱帯地方のほうが、…

これが認知症なんだ (246) 漢方薬

<That's Ninchi Show No.246 > 異常行動(BPSD)を漢方薬で抑えることもできる。 漢方薬の「抑肝散」は、認知症の異常行動の抑制に効くということで広く知られている。2008年、うちのおばあちゃんの発病時に、薬についていろいろ調べたところ、多…

これが認知症なんだ (245) BPSD その2

<That's Ninchi Show No.245 > 異常行動(BPSD)を防ぐのに精神科の薬が効くかというと・・ 認知症老人の不安感をなくすには、精神科の薬が使われるが、「誰にでもこれ」というような薬はないらしい。認知症は個人差が大きいから、精神科の薬も個人に…

これが認知症なんだ (244) BPSD

<That's Ninchi Show No.244 > 認知症により起きる異常な行動や心理状態を「BPSD」というそうだ。 具体的には、徘徊、昼夜逆転、介護拒否(入浴や着替えを嫌がるなど)、失禁、抑うつ、収集(もの集め、ゴミ同然の物などを大事にしまい込む)、ものと…

これが認知症なんだ (243) 治療とリハビリ

<That's Ninchi Show No.243 > 認知症は治らない。治療やリハビリの効果もよくわからないが・・ 認知症と「見た目の症状」は同じでも、原因が他の病気によるものであれば、治療の効果があるらしい。いわゆる「治る認知症」だ。正常圧水頭症とか、慢性硬膜…

これが認知症なんだ (230) 皮膚科の費用

<That's Ninchi Show No.230 > 契約しているクリニックに頼むと、皮膚科も訪問診療してもらえた。 老人マンションに定期的に往診に来てもらっているが、そのクリニックは訪問診療を専門としていて緊急時などは24時間の対応が可能だ。何人も医師がいて、…

これが認知症なんだ (222) 黙ると

<That's Ninchi Show No.222> いつもどなっている人が黙る。病気なのだろうか。 この二、三週間ぐらい様子がおかしい。いつも老人マンションのドアを開けると大声で「何しに来たん?」「早く帰れ」と言うおばあちゃんだが、それがぱったりと消えた。話かけ…

これが認知症なんだ (214) 胃ろうでも

<That's Ninchi Show No.214 > 「胃ろう」造設した場合、栄養状態は良好なはずだ。肺炎にも勝てるのでは。 老人が肺炎でなくなるのは、老化で免疫力が弱り、その上に咀嚼力や嚥下力が衰えていて、食事が十分に摂れず、消化吸収力も低下し、栄養状態が悪い…

これが認知症なんだ (213) 肺炎の予防注射

<That's Ninchi Show No.213 > 肺炎の予防注射(肺炎球菌ワクチン)をしていても、肺炎に何度もかかる。 おばあちゃんは三度目の老健(介護老人保健施設)に入所して初めて、肺炎の予防注射をした。それまでの二回は別の老健だったが、全くその配慮はなか…

これが認知症なんだ (212) 肺炎

<That's Ninchi Show No.212 > 老人は肺炎になりやすい。ただの風邪が命取りにもなる。 風邪をひいてなくても、突然肺炎がおこる。誤嚥性肺炎(嚥下性肺炎)だ。食事中や、飲み物を飲んでいるときに、むせて、口の中の雑菌が気道に入ってしまう。嚥下機能…

これが認知症なんだ (209) 皮膚科も訪問で

<That's Ninchi Show No.209 > ほぼ寝たきりの老人の通院は家族にとって負担が大きい。 訪問診療はとても有難い。内科だが、床ずれの塗り薬程度は処方してもらえる。そこで、以前から皮膚科にかかって処方してもらっていた塗り薬も頼もうとした。足の親指…

これが認知症なんだ (152) 通院

<That's Ninchi Show No.152 > 認知症のせいかどうか、「行きたくない」と言ってきかない。 発病以来、どこにも行きたくないという「ひきこもり」傾向がある。一日中老人マンションの自室のベッドに寝ている。何もしたくないらしい。が、病院(開業医も)…

これが認知症なんだ (123) 訪問歯科の料金

<That's Ninchi Show No.123 > 訪問歯科診療は介護保険と医療保険の両方が使える。 おばあちゃんの虫歯治療、いくらになるのか不安だった。老人マンションの自室まで訪問歯科の先生に来てもらったからには、かなりの値段になるのかと。 支払いは口座振替。…

これが認知症なんだ (113) 歯の治療

<That's Ninchi Show No.113 > 歯が悪い、それが認知症の症状を悪化させている。そんなこともある。 おばあちゃんはこの二ヶ月ほどずっと機嫌が悪い。いつもイライラし、怒りまくり、どなり、わめき、気に入らないことをしようとする人を攻撃する。ひっか…

これが認知症なんだ (92) 小さい脳梗塞

<That's Ninchi Show No.92 > 小さい血管が詰まっても、CTにはうつらない。MR I をとらないとわからない。 認知症老人が突然しゃべらなくなると、認知症が一段階進んだかなと思ってしまう。 アルツハイマー型と脳血管型の認知症は、原因がまったく違…

これが認知症なんだ (73) 脳梗塞

<That's Ninchi Show No.73 > 脳梗塞の前兆に、主治医がなぜ気がつかなかったのか。 七年前からずっとおばあちゃんを診てきた医師である。老人マンションに転居後も特別に頼んで訪問診療という形で、この医師に月に二回診てもらっていた。 最初の脳梗塞が…

これが認知症なんだ (70) エアーマット

<That's Ninchi Show No.70 > 二週間の入院で、褥瘡(床ずれ)という迷惑なオマケがついた。 寝たきりではない。食事は三日めには座って食べていた。手も足も動くから、寝返りだってできる。本人があまり動きたくないだけ。それでも、たった二週間で床ずれ…

これが認知症なんだ (69) 退院後どうする?

<That's Ninchi Show No.69 > 老人の入院は短いほうがいい。長びけば長びくほど認知症が進む。 おばあちゃんは入院するたびに、介護度が一段階づつ重度になった。できるだけ早く退院させたほうがいい。しかし、現実、退院して一人で大丈夫だろうか。そうい…

これが認知症なんだ (68) 脳検査

<That's Ninchi Show No.68 > 認知症だと、脳の「MR I」検査が困難な場合がある。 小さい梗塞はCTでは写らないらしい。「では、MR I を」と依頼して、医師に「認知症だと動くからできない」と断られたことがある。 睡眠薬を飲ませて眠らせて検査す…

これが認知症なんだ (67) 認知症だから

<That's Ninchi Show No.67 > 「認知症だから」という固定観念が病気の発見を遅らせる。そんなこともある。 いつもと違う、口数が少ない、食が細い、動きが悪いと思っても、認知症が一段階進んだせいだろうと、つい軽く流してしまう。そういうふうに、段階…

これが認知症なんだ (65) 問診不能

<That's Ninchi Show No.65 > 認知症だと、具合が悪くても自分の症状すら言えない。医師も診断に困る。 老人マンションには、月に二回、契約した医師の訪問診療がある。インフルエンザの予防注射もその時に打ってもらう。前もって予診表は書いておく。本人…

これが認知症なんだ (55) 認知症とは

<That's Ninchi Show No.55 > 認知症とは?情報で得られる認識と、実態とは大きな乖離がある。 見ると聞くとは大違いというか、実際に認知症老人の家族になるまでは、関連の知識不足もあり、わずかな情報だけで、大きな誤解をしていたことに気がついた。 …

これが認知症なんだ (53) 専門医

<That's Ninchi Show No.53 > 認知症の専門医でも、診断は難しいことが多い。初期は特に。 老人マンションに移って一年、ケアマネージャーさんから提案があった。市民病院の専門外来におばあちゃんを連れて行ったらどうかという。 家族がどうしても無理な…

これが認知症なんだ (52) 新薬の情報

<That's Ninchi Show No.52 > 認知症は治療できるのだろうか。個人差があり過ぎて一概に言えない。 二年半ぐらい前(2009年)のことだが、いつものように薬局におばあちゃんの薬をとりに行くと、店主から、「そろそろアリセプトを使ってみたら?」と勧…

これが認知症なんだ (42) 朝食

<That's Ninchi Show No.42 > 朝食を食べたことすら、数分後に忘れる。それが認知症なんだ。 老人マンションに入居して数ヶ月の間、おばあちゃんは自分で朝食の準備ができていた。食後の洗い物も自分でしていた。自宅にいた時のように。 冷蔵庫から冷凍し…

これが認知症なんだ (40) 治療薬

<That's Ninchi Show No.40 > 認知症の治療に使われる薬 1.中核症状 アリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチパッチ(イワセロンパッチ) 2.周辺症状(BPSD) 暴言暴力などを抑える。 抑制系 グラマリール、セロクエル、セレネース、ニン…

これが認知症なんだ (39) 治療

<That's Ninchi Show No.39 > 認知症の治療は意外にも普及していない。今なお試行錯誤の段階だろう。 徘徊が始まったころ、何とか治療方針を立ててもらいたいと、おばあちゃんを市民病院に連れて行った。できれば入院してじっくりと検査してもらいたいと。…

これが認知症なんだ (35) 訪問診療

<That's Ninchi Show No.35 > 安易に訪問診療を頼んではいけない。情報収集して選ぶ、忙しくても。 訪問診療の制度、知らない人も多いだろう。介護に関係のないときは、新聞やテレビで紹介されていても、見ていても記憶に残らないものだ。 老人マンション…