これが認知症なんだ （６８） 脳検査

＜That's Ninchi Show  No.68 ＞

 

認知症だと、脳の「ＭＲ Ｉ」検査が困難な場合がある。

 

小さい梗塞はＣＴでは写らないらしい。「では、ＭＲ I を」と依頼して、医師に「認知症だと動くからできない」と断られたことがある。

 

睡眠薬を飲ませて眠らせて検査することも可能だが、検査中に呼吸状態がモニターできないから、もし呼吸停止になったら対処ができないという危険があると。そんなリスクを負ってまで検査する必要性はないと。

 

脳梗塞と認知症は関連がある。実は、おばあちゃんが認知症になるまでは、それを知らなかった。異常行動が出始めてから、あわてて認知症について調べて因果関係がわかった。

 

前もって知識があれば、認知症予防に備えたし、早い時点で異変に気づくことができただろう。早く治療を始めれば、ここまで進むことがなかったかもしれない。

 

脳梗塞のあとは認知症に注意するようにと、主治医からのアドバイスでもあればよかったが。市民病院も、そのあとに入院したリハビリ病院も何も言ってはくれない。

 

医療関係の人は忙しいのと、そんなことは一般大衆も知ってるだろうという誤解と、その他諸々の事情があって、情報提供は不足しがちだ。尋ねたことだけは答えてくれるという程度だ。

 

退院後に近所の開業医に再発予防の薬を出してもらっていたが、この主治医からも何もアドバイスはなかった。脳のことは専門外だと言って、市民病院の処方とそのまま同じ薬を機械的に出してくれていただけ。

 

脳の検査を定期的に行わないと、異変が、脳梗塞によるものか、認知症によるものか、どっちかわからない。脳梗塞の場合は、薬でかなり改善される。脳の血流を回復させる薬だ。

 

認知症だから検査ができないという課題が解決されるといいのだが。