これが認知症なんだ （２０９） 皮膚科も訪問で

＜That's Ninchi Show  No.209 ＞

 

ほぼ寝たきりの老人の通院は家族にとって負担が大きい。

 

訪問診療はとても有難い。内科だが、床ずれの塗り薬程度は処方してもらえる。そこで、以前から皮膚科にかかって処方してもらっていた塗り薬も頼もうとした。足の親指の爪がぼろぼろになっている。

 

老人マンションに入居後は歩くのが不自由になり、連れて行くのも大変なので、通院できず、悪化してしまった。（家族が塗り薬だけをもらいに行っていた）

 

すると、こういう場合は皮膚科の専門医が往診に来てくれるという。さすが、訪問診療に特化した診療所だ。行き届いていて、とてもたすかる。初診は家族の立会いが必要と言われたので、土曜日の午後に来てもらうことにした。

 

診断は、「水虫かもしれないから、検査します。」と、爪と爪の周辺も含めて、いくつも検体を採取していった。問題はそのあとだ。爪の水虫は塗り薬では治らないそうだ。

 

しかし、高齢者には飲み薬は使えないことが多いと言う。おばあちゃんのように、脳梗塞の予防薬を含め多くの薬を飲んでいる場合は特に。

 

薬が使えないなら、どうすればいいのだろう。困ったことだと思っていたら、数日後、ケアマネージャーさんから検査結果が伝えられた。水虫ではなかった。

 

では何の原因かと医師に尋ねると、今のところ原因不明で様子を見るだけらしい。塗り薬も出してくれなかったぐらいだ。

 

入浴拒否があり、不潔にしているせいだろうか。よくわからない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２０１２年６月）