認知症の進行と一人暮らしとは。。
どうすれば認知症の進行を抑えられるか。
また、認知症でどこまで一人暮らしが可能なのだろうか。
(本来は避けるべきだとわかっているが、やむを得ない場合)
親が認知症になった時、この二つの疑問があった。
周囲の人にたずねても認知症に詳しい人はほとんどおらず、同情と激励があるだけで答えは出ない。
介護職の知り合いは一人もいない。
ネットで検索しても情報量が多い割りに「これ」という具体的なことは何も出てこない。
「一人暮らしが可能なレベル」を知りたいだけなのに、どれだけ時間をかけて探してもどこにもその答えはなかった。
親が終末期になった今から思えば、この二つの並立は不可能だ。
あとになってわかる。そもそも「認知症の一人暮らしの限界は」などと考えることが誤りだった。
認知症の人は極度に不安感が強いので、一人暮らしをさせて「一人でいる不安」を与え続けることは避けたほうがいい。
慢性的な不安感は認知症を進行させるという。
認知症を進行させないためには「いつも誰かが側にいる」こと、「安心できる環境にある」ことが必要で、
一人暮らしではそのような理想的環境は作りにくい。無理だ。
望ましいのとは全く逆の環境ということは、
「認知症の人の一人暮らしで進行抑制は不可能」だと言える。
それどころか「一人暮らしで進行が促進される」とも言えるだろう。
それが難しいのが現代社会、そこが問題だと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1271>