これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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多くは認知症という病識がないので。。

自分が認知症だと思っていない。

認知症の人の多くが思っていないらしい。
「自分は認知症ではない」と思って暮らしている。

それを専門用語では「病識がない」というらしい。

うちの親が認知症になって、「よかったこと」などないはずだが、このことだけは「本人にとってはよかった」と思う。

施設で暮らしていると、本人は「かなり重度の認知症の入所者」を見かけることになるのだが、

「自分もいつかはあんなになってしまう」とは思わないだろう。

本人は病識がないので、症状が進むことへの不安はない。
うちの親からそのような言葉を聞いたことは一度もない。

また、同じ施設に入所している人々に対しての関心も薄いようで、
隣室の一人を除いては全く興味がないように見えた。

お隣さんのことは時々話題にのぼったが、他の入所者について話すことは退所するまで一度もなかった。

認知症だと他者への関心がなくなる」のかもしれない。

そういうわけで「施設で入所者が亡くなる」ことがあっても、無関心だし記憶に残らないので、何の動揺もなかったと思う。

こういうことを危惧して「施設入所をためらう」こともあるが、少なくともうちの親二人の例では「よけいな心配」だった。

初期の初期で、「自分が認知症かもしれない」という意識がある場合を除いては、特に心配する必要もないように思う。







<That's Ninchi Show 2 No.1334>