老人ホームで迎える87歳の誕生日。。
87歳の誕生日が過ぎた。
今回も「本人はわかってないのだけど、これが最後かもしれないから」と都合をつけて誕生日当日に面会に行った。
施設によるのだが、うちの親の施設(一般の老人ホーム)では「誕生日だからという行事」は何もない。
プレゼントの包みを持って面会に行くと、いつも介護スタッフに「今日がお誕生日なんですか」と言われる。
近頃は本人は眠ってばかりなので、食後(正しくは胃ろう栄養液注入後)と入浴後は避けねばならない。
これらの時は普通の人でも眠いからだ。
そこで、初めて午前中に面会に行ったのだが、結果はというと、
同じ。ほとんど眠っているような感じ。
近くで声をかけてもダメで、少し身体を揺するようにすると「うっすらと目が開いた」のだが、それだけだった。
言葉はないし、「あー、うー」すらない。
ただ、「誰かが側にいる」ということは理解しているようだった。
表情がないので、そんな風に見えただけかもしれないが。
これが胃ろうで寝たきりになって四年数ヶ月の姿だ。
胃ろうを付けてよかったのだろうか。
難しい問題だと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1333>