これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症、使途不明金は。。

認知症の親に現金を持たせたくはない。

持たせたらドブに捨てるようなものだ。
通帳や印鑑だって、持たせたくない。すぐに紛失するから。

それでも本人が言うことをきいてくれないから、持たせないわけにはいかなくなる。

運よく言い聞かせることに成功したとしても、問題は残る。

「通帳、預かっておくからね」と言って、その時は本人もしぶしぶ承諾していても(その時だけで)じきに忘れる。

すっかり忘れているから、本人からすると「自分が被害者」だ。

「息子に年金の入る通帳をとりあげられて、食べ物を買うお金もない」などと、親戚や知人に電話で「被害」を訴えたり、

ひどい場合は警察に相談したりするから、厄介だ。

認知症が進むと「通帳の存在自体を思い出せなくなる」ので、これらの問題は解決するのだが、それまでの年月が問題。

発症から三年だったり、五年だったり、個人差がある。

うちの親は資産が全くないので「ドブに捨てたお金」は些少だが、裕福なお宅では相当高額な使途不明金があるそうだ。

ご近所で聞いた話だが百万円単位の例もある。

そのご近所さんの叔母さん(85歳)が認知症なのだが、姪として毎週のように叔母さんの家を訪れていたそうだ。

お嫁さんには話せないことも姪には話せるので、しばらく行かないと叔母さんから電話で呼び出されるらしい。

ある日、お嫁さんから電話で「お母さんがあなたに百万円貸したと言ってるのだけど」と言われてびっくりしたそうだ。

使途不明金が百万円という例だ。
用途を聞かれて「姪に渡した」という作り話ができたようだ。

こうならないうちに通帳などの管理を家族に任せてもらうべきだが、
そこが難しい。

「管理できないから」とか「紛失するから」とかいう、プライドを傷つけるようなことは言わずに、承諾させる。難問だ。

何かいい方法はないものだろうか。

<That's Ninchi Show 2 No.1315>