これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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誰でも認知症・胃ろうになると思えば。。

地震は必ず来る」と思って準備するのがいいそうだ。

地震が来るかもしれない」という思いの中には、「自分の所だけは来ない」という希望的な思いが含まれている。

その「地震が来てほしくない」という思いが、「まだいいだろう」になり、準備を遅らせてしまうようだ。

認知症も同じことが言える。

「うちの親も認知症になるかもしれない」と思っているうちは、「うちの親はならない」という希望的観測が何割かは残る。

誰もが「認知症にならないでほしい」と望んでいるわけで、必要だと知っていてもその希望に反するような準備は進めたくない。

だから「突然親が認知症になって、何の心の準備もなく、大慌てで事を進める」ことになるのだろう。

我が家がまさにそうで、どれだけよけいな苦労をしたことだろう。

「なるかもしれない」ではなく、「うちの親だって認知症になる」と覚悟して、ぐずぐずせずに「その時の準備」をすべきだ。

また、「胃ろうの選択」も同じことが言える。

人間、面倒なことや嫌なことは後回しにするものだが、そういうことこそ時間や心の余裕のあるうちに考えるべきだろう。

うちの親は思いもしないほど早期に「胃ろう」問題に直面した。
何の前触れもなく突然だった。認知症の発症と同じだ。

「胃ろうは終末期」という思い込みがあり、歩いていて自力で食事をとれていたから「まだいいだろう」と思っていた時だった。

「いつかは胃ろうになるかもしれない」とは思っていたが、その思いには「ならない」という希望が含まれていたわけで、

それがじゃまして準備を遅らせてしまった。
時間の余裕がなく、急いで出した結論ではどうしても悔いがある。

「胃ろうの選択を迫られる時が来るかもしれない」ではなく「必ず来る」と思って、早めに準備しておくほうがいい。

難しい問題だからこそ、心の余裕のあるうちに時間をかけ、親戚その他多くの人の意見を聞いて結論を出すべきだと思う。



<That's Ninchi Show 2 No.1310>