親が認知症になる前に。。
親が認知症になる前にしておけばよかった。
そう思うことが多々ある。
「発症前ならラクだったのに」という理由だ。
ラクでなくても、大変な苦労があっても結果として「できる」ならいいが、発症後には「とても無理、できない」ことも多い。
たとえば以下のようなことだ。
1)親の財産(生命保険も含む)及び年金など収入の把握
2)親の家の整理(不用品の処分)
3)胃ろう等延命措置への本人意思の確認
4)通所介護(デイサービス)を始めて、習慣にする。
5)訪問介護(ヘルパーさん訪問)を始めて、慣れる。
1)~3)に比べて、4)5)は重要度が低いように思えるが、介護する家族の側から言えばかなり重要な項目だ。
デイに行きヘルパーさんに来てもらえば、家族はたすかる。
だが、発症後に通所や訪問介護を初めて利用しようとする場合「デイもヘルパーさんも嫌」と拒否されることが多い。
認知症を発症すると「新しいことへの不安感が強い」ので「環境の変化を嫌がる」ため「現状維持にこだわる」わけで、
知らない人(ヘルパーさん)が家に来るのは絶対に嫌だし、
知らない人ばかりのデイサービスに行くのは絶対に嫌だと言う。
家族がどんなに時間をかけて説得しても気持ちは変わらない。
それに比べて発症前なら説得が通じる。
最初は嫌がっていたとしても利点をあげれば承諾してくれる。
認知症になる前と後では大違いだ。
デイサービスも訪問介護も「いつかは」利用するものだから、すんなりと事が運ぶうちに始めたほうがいいのでは。
認知症の介護は苦労だらけだ。
認知症になる前に少しでも苦労を減らしておくといいと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1309>